金子晴勇のレビュー一覧

  • ヨーロッパ思想史 ――理性と信仰のダイナミズム

    Posted by ブクログ

    理性や霊性,世俗などをキーワードとした,一貫性のある思想史。主要人物だけでなくその周辺の評価にも詳しい。

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    2022年06月28日
  • ヨーロッパ思想史 ――理性と信仰のダイナミズム

    Posted by ブクログ

    ジャケ借りしてみましたが、専門性が高くついていくのがやっとやっとでしたね。
    それでも、ヨーロッパにおけるキリスト教と哲学の変遷が感じ取られ、どこかで神への憧れや崇拝がないと没個人、俗人化の中における無力、退廃感に脅かされる警鐘を鳴らしておられるのかしら。

    カントを少し齧ってみてるので、後の実存主義、現象学とその前のデカルト、ストア派、アウグスティヌス、プラトンと系譜を学んでいきたいなーと思わせていただきました。

    個人的な発見は、キリスト教的な禁欲的信仰を徹底していくと富が生まれ現世への欲望や生活への見栄が増加し、逆説的に世俗的になっていくという論理。各個人に内存する神に対する信仰が、自律的

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    2021年12月05日
  • ヨーロッパ思想史 ――理性と信仰のダイナミズム

    Posted by ブクログ

    古代から現代にいたるまでのヨーロッパ思想の通史です。

    著者は、キリスト教思想を中心に西洋の哲学・思想を研究してきた碩学です。本書では、理性と信仰ないし霊性の関係という観点から、ヨーロッパ思想の全体像を記述しています。ただし、現代にかんしては個別の思想家についての言及はほとんどなされておらず、もっぱら信仰の世俗化が進行したことによる問題について言及されるにとどまっています。

    「あとがき」で著者は、「日本には西洋哲学史はたくさん出版されているのに、今だ『ヨーロッパ思想史』という名称の書物がないことに気づきました」と述べており、その欠を補う意味をもつ内容となっています。著者がおこなった講義をもと

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    2021年12月07日