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アウグスティヌスからトマス・アクィナスに至って完成した知の体系は、ドゥンス・スコトゥスとオッカムのウィリアムにより解体される。すると、エラスムスやルターが人文主義やプロテスタンティズムを興隆させる。ロックらが近代哲学の基礎を築き、カントとヘーゲルが思想体系を完成させるも、やがてマルクスの社会思想やフォイエルバッハの人間学などで解体される――このように理性と霊性の総合から解体への転換期に新思想が創造されるというダイナミズムに注目し、ヨーロッパ思想史全体を描き出す野心的試み。
...続きを読むPosted by ブクログ 2021年12月05日
ジャケ借りしてみましたが、専門性が高くついていくのがやっとやっとでしたね。
それでも、ヨーロッパにおけるキリスト教と哲学の変遷が感じ取られ、どこかで神への憧れや崇拝がないと没個人、俗人化の中における無力、退廃感に脅かされる警鐘を鳴らしておられるのかしら。
カントを少し齧ってみてるので、後の実存主義...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月07日
古代から現代にいたるまでのヨーロッパ思想の通史です。
著者は、キリスト教思想を中心に西洋の哲学・思想を研究してきた碩学です。本書では、理性と信仰ないし霊性の関係という観点から、ヨーロッパ思想の全体像を記述しています。ただし、現代にかんしては個別の思想家についての言及はほとんどなされておらず、もっぱ...続きを読む
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