佐藤厚志のレビュー一覧

  • 常盤団地の魔人

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    男の子の成長期を書いた小説で昭和な家庭に現在のドローンがあったりと融合しているのか、今も団地に住む家庭は同じような環境なのだろうか??今では失われつつある学年を問わず外で遊び、上下関係も存在していて団地の団結力。懐かしさを感じつつ女子にはない友情と情け容赦ないケンカに男の子の内情が手に取るように伝わる。ほんわかした世界に浸れる一冊でなめるように読んでも数時間で読めるがこの世界観にどっぷりはまれる充実した時間を過ごせた。

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    2024年10月11日
  • 象の皮膚

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    ネタバレ

    物語な感じではなくて、本屋で働く主人公(凛)の昔と現在の生活がつらつらと書かれている感じ。
    凛の家族、教師が酷すぎる。凛のコンプレックスを家族が受け入れてあげれば、凛はこんなに卑屈な性格にはならなかっただろうな
    家族と同じくらい最悪だったのが書店にくる客。作者の佐藤さんが書店で働いてるのもあって、客の描写がリアル。もしかして本物のモデル客がいるのか。震災前、後でもお構い無しに書店に来る客が自己中すぎて、自分の事しか考えられない人達が本当に哀れ。被害者になれば被害者の気持ちが分かる、はずなのに平気で加害者にもなる。結局人は自分が1番可愛いのか、同時に自分もそっち側の人間になってはいけないと考える

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    2024年07月11日
  • 象の皮膚

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    読んでいて楽しい気分には決してならないが、主人公の抱える問題が「皮膚」感覚で伝わってくる表現は読み応えがある。

    なかなか救いのない彼女の下降線が、最後のところでクッと上に向き、微かな光明を見せる。

    職場の人間模様や、人物造形がリアルだ。
    いるいる、こんなひとたち…。

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    2023年12月07日
  • 象の皮膚

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    アトピーの痒みに支配された女性書店員、五十嵐凛の生きづらい日常である。

    本人にしかわからない痒みと日々たたかっているのがとてもわかる。

    物心つく頃だろうか、兄も弟も丈夫で綺麗な皮膚なのに自分だけが…という思い。
    小学校で「あいつはカビ」だと言われて級友や教員を避けて、教室の隅でじっとしていた我慢の6年。
    中学で新たな級友の視線を感じ、「首黒いね」からカビという呼び名から象女になる。
    家族でも兄からは露骨に汚いと言われる。
    父は「おまえは気合いが足りない」と言う。
    ひとり暮らしするようになり、たまに実家に帰れば母から「あんたに愚痴を言う資格はない」と…。
    非正規で未婚だからか。
    職場でもアト

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    2023年09月04日
  • 象の皮膚

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    ネタバレ

    意図とせず一気読みしてしまった。タイトルから想像がつくようにアトピー持ちの主人公のお話だった。
    私も昔から肌トラブルが多かったけど酷いアトピーは体験したことがなかったため痒くて眠れない話しやクラスメイトからの心無い言葉やモラハラ教師の話は読んでいて辛かった。

    難病にかかりその治療の過程で肌が荒れて痒くて掻きむしって赤くなり黄色いネバネバした分泌液が出るくらい酷かった時期を思い出した。
    痒さは我慢ができないし掻けば掻くほど悪化する。

    分かる部分と想像を絶する部分が入り混じった。

    主人公の身の回りがひどい人間ばかりなのが余計に辛い。肌のことだけでなく書店での犯罪者の対応も私までストレスを感じ

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    2023年06月10日
  • 象の皮膚

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    今回受賞された佐藤厚志さんの作品を読んでみた。
    アトピーを抱える主人公の話で、大変だなあと思うものの淡々と進み終わってしまった感じ。
    凛さんの成長や、何か変化が見られるのかと思ったけど、感じられなかった。。うーーむ。

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    2023年01月23日
  • 象の皮膚

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    結局、最初から最後まで
    あまり目立たず
    迷惑をかけないよう
    人と深く関わろうとしないから
    いろんなエピソードがうすい。
    なんだか気の毒…
    で終わってしまっている。
    変わっていく主人公も見たかった。

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    2022年01月03日
  • 象の皮膚

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    重度のアトピーで学校ではいじめ、家では疎まれて生きてきた女性が女店員として仙台で生きる物語。
    痒みに悩まされ夜も眠れなかったり、何の良い思い出もない学校生活を過ごしたりなど、壮絶な人生を歩みながらも何とか生きている精神力の強さに脱帽した。
    しかし少し過去の話とはいえ、当たり前にいじめや教師の体罰が横行していたり、震災直後にもかかわらず書店に多種多様なクレーマーが押し寄せたりと、仙台の人々を露悪的に描きすぎな気はした。(書店員をしている作者の実体験が多少は入っているのかも?)
    一応白銀というオタク仲間の同僚がいたのが救いだが、もう少しスッキリするエピソードがあっても良かったと思う。

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    2021年11月03日
  • 象の皮膚

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    肌を見られたくない、でもこの苦しみを知って欲しい。五十嵐凜、非正規書店員6年目。アトピーの痒みにも変な客にも負けず、今日も私は心を自動販売機にして働く。そこに起こった東日本大震災。本を求める人々。彼女はそのとき、人間の本性を目撃する。現役書店員が描く、圧倒的リアリティ。


    割と強めのアトピー持ちの五十嵐凛は、仙台の書店に勤める契約社員だ。出てくる客も握手会イベントにくる作家も同僚も家族も、出てくる奴らの大半が糞という設定。抑圧された人生を送ってきた凛が、真夜中の公園で自分を開放するシーンにはジンとくるものがあった。でもジーンズをコソコソと回収する姿を想像したときには笑えた。著者である佐藤厚志

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    2021年10月04日
  • 象の皮膚

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    幼い頃から重度の皮膚炎に悩まされてきた凛。つらい学生生活を経て、現在は仙台の書店で非正規社員として働いている。そんな彼女の日常をリアルに描いた作品。最低の同僚やカスハラのオンパレードで、読んでいて楽しくはない。そこに震災まで襲いかかり、この子は生きていけるのだろうかと心配したが、意外と図太いのでほっとした。人目から逃れるようにしていた彼女が、深夜の公園で思いがけない行動をするラストは意外性に満ち、一皮むけた今後を予感させてよかった。

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    2021年08月16日