照井啓太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本の生活文化史を語る上で団地は欠かせないだろう。今や多くが取り壊されただろう姿、給水塔、商店街、公園等も含め、昭和の団地文化を伝える貴重な作品。
生まれてから3歳まで多分団地、たぶん西上尾に住んでいたこととその後も団地の周辺部に育っているので、かなり懐かしく読めた一冊。木造の木造のこだてが並ぶエリアより、鉄筋コンクリート造のこのような団地にノスタルジックな思いを持つのは間違いなく乳幼児の原体験があるはず。
多くの貴重な写真のほか、テラスハウス、スターハウスなど団地の建築物の姿形と歴史についてしっかり分類して解説、良くある昭和ノスタルジックなキワモノ本とは一線を画している。
ことのほか文章の部分が良くできた作品でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレマイブームの「懐かしシリーズ」、
今回の題材は「団地」。昭和中期から後期にかけて、
雨後のタケノコの如く、日本全国に建設された団地に
ついて、ふか〜く掘り下げた内容となっている。
団地という言葉、今ではかなり広義な意味を持ってお
り、集合住宅が密集した街自体に「○○団地」という
名前が付いていたりするのだが、個人的には建築形態
にどうしても拘ってしまう。
今現在の日本の住居形態を考えると、主流は間違いな
くマンション。僕の中でのマンションと団地の違いは、
【同じ形状の建物が複数】、【縦横比で言うと横が圧
倒的に長い】、【建物にナンバー】、そして【エレベ
ーターが無い】といったところ。
僕のいちばん古い記憶はこの形状の団地から始まって
おり、そこには楽しい思い出しか無い。2DKでけして
広くは無かったけど、友だちは皆同じ建物に住んでお
り、併設の庭で好きなように遊べて、酷いイタズラを
すればベランダに出された。この本に出ている写真を
眺めていたら、そんな遠い昔のことをいろいろ思い出
した。
30年ほど前、僕は仕事で関東近郊の団地を週替わり
で回ったことがある。思った以上に各地に特色があり、
その違いを見るだけでおもしろかったのだが、1カ所
だけとんでもない団地があった。ハッキリと書くとい
ろいろ問題がありそう(^^;)なのでイニシャルにする
が、名称は「M団地」。場所は都内、とだけ言ってお
こう(^^;)。
団地の中庭のようなところで仕事をしていたのだが、
隣には花壇の前で壊れたラジオを修理して売る人が
居たり、土曜の昼間から泥酔して道を転げ回ってい
る人、それを全く気にせずに買い物に勤しむ主婦な
ど、この世とは信じられない世界が展開。一緒に仕
事をしていた先輩は、終わりしなに一言「この団地
は狂ってる」とつぶやいた(^^;)。
その団地はさすがに取り上げられていなかったが、
それに勝るとも劣らない魅力的な団地が多々。団地
で一度でも過ごした人には絶対に響くので、是非ご
一読を。
・・・しかしすげぇ題材だなぁ、コレ(^^;)。 -
Posted by ブクログ
団地と言えば昭和の象徴です。今では団地に住みたいという人も少数派だろうとは思いますが、郷愁を誘う佇まいには思わず足を止めさせる魅力が有ります。
僕はどちらかというと長屋系の下町にノスタルジーを感じるので団地に関してはあまりフェチズム的な部分は希薄であります。しかしこうやって本としてじっと見ていると、急に懐かしさが湧き出し、昔慣れ親しんだ団地を観察に行きたくなります。
小難しく分類ではなく、あくまで好事家のコレクション開陳的なノリですが、ライトな気持ちで団地という一大ムーブメントの名残りを感じる事が出来るのはとても楽しいです。
既に取り壊された団地の写真を見ていると、今まで気にもしていなかったのに急に惜しい事をしてしまったかのような錯覚に陥ります。
LOVE昭和。