瀬尾七重さんの童話ですね。
絵は、新野めぐみさん。
あたたかい はるの ひざしが、にわに
ふりそそいでいます。
ルツさんは、ベリンダで てがみを
よんでいました。
八つになる まごの アサコから、はじめて
もらった てがみです。
お父さんの てんきんで アサコたち一家は、
ことしの はじめに とおい きたの くにに
いってしまったのです。
アサコが いった くにには さくらの木が
ありません。
アサコの ちいさいころから さくらの木は
おもいでが いっぱい あります。
でも、この さくらの木は 古い 古い
木です。
ルツさんは たいせつに せわを
してきました。けれども、としを おうごとに、
さくらの 木は、だんだんと
よわってきていたのです。
そんな ある日 ルツさんが アサコの ための
ワンピースを ぬって いました。
プチンと さいごの いとを きったとき、
ルツさんは、ふと 耳を すませました。
「おや、だれか ないているわ」
みまわすと、さくらの 木の 下で
女の子が ひとり、すすりないています。
「ダンスの れんしゅうを していたら
つるばらの かきねに ひっかかって、
ドレスが やぶけてしまったの」
ルツさんは、女の子が ちょうど アサコと
おなじ としに みえたので、
「さあさあ、なくのは おやめなさい。
ほら、この ワンピースを きていったら
どうかしらね」
みるみるうちに、女の子の かおが
かがやきました。
やさしい温もりのあるお話です♪
さくらの花で、花でんしゃをアサコちゃんとルツが作った思い出と、さくらの精の女の子が、ルツさんの作ったワンピースを着て、たくさんの花の精たちと花でんしゃで旅立つのが素敵なロマンに満ちています。
今年も、桜の季節になりました。この物語を想い浮かべながら、桜のダンスを楽しみたいですね(=゚ω゚=)