杉本りえのレビュー一覧

  • 100年の木の下で

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    なんだか懐かしさを感じる100年ストーリー。いつの時代も少女は変わらない。家族を思う気持ちはあったかい。立山連峰が変わらず見守っている、安心感。

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    2022年07月20日
  • 100年の木の下で

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    ネタバレ

    大きな栗の木の下にある祖母の家の歴史。

    年末年始に祖母の家に遊びに来た孫の千尋、12歳。

    立て続けに亡くなった曽祖母ハルの兄弟のために作られたお地蔵さま。

    祖母律が子供の頃に出会った祖父との思い出と栗の木。

    家出した律の行方を叔母と探した母さつき。

    祖父が入院していることへの不安と肖像画を書いた叔母の桐子。

    長い年月を家族の成長と共に過ごしてきた家と栗の木とお地蔵さまに想いを馳せる千尋。

    歴史を感じる話。時代が変わるから、読み慣れない子にはちょっと難易度高いのかな。
    でも家系図もあるし、女子が読んだら面白いと思うのかな。
    高学年向けだね。

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    2019年12月01日
  • 明日は海からやってくる

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    2014年出版と新しいけれど、ラノベっほ°いところがなく、日常を描いたものとしては骨太な感じだった。こういう素朴で落ち着いたものも、まだ出版できるんだ……とほっとした。

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    2015年07月27日
  • 明日は海からやってくる

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    辰島で生まれ育った竜太は漁師をめざしていた。最近移り住んできた灯子が、文化祭の出し物として、島の良さを知ってもらえるローカル新聞を作ると言い出した。島の長老トクさんに島のことを聞いたり、地元食材の料理レシピを取材したり、竜太も知らなかった島の魅力が浮き彫りになっていく楽しさ。一方で、自然の厳しさを思い知る事件が起こる…。
    揺れ動く10代の心を繊細に描いた物語。もし辰島があるなら、行ってみたくなるに違いない。

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    2014年07月14日
  • 明日は海からやってくる

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    島で暮らす少年、竜太は祖父、父と代々続く漁師の仕事を継ぐ気でいる。しかし、島を出ていた兄・航平が戻ってきて漁師の仕事を始めたり、都会から島に越して来た同級生・灯子に惹かれていくうちに自分の生き方を自問する…

    都会の子にこそ読んで欲しい物語。きっここんな世界は想像もつかない、もしかしたら読んでもこの「島」という環境に生きるということはこういうことなのだ、と理解できないかもしれない。けど、だからこそ手渡したい、一言添えて手渡したい物語。何もかもを手に入れるために生きることはできない、けど足りないことを嘆く必要も無いし、そういう生き方でも幸せに生きられる。そういう生き方をこの本で知って欲しい。

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    2014年05月30日
  • 100年の木の下で

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    最初に示された家系図に載っている、女性たちの視点で書かれている。

    千尋や、千尋の叔母、叔母の母など。さまざまな時代風景がうかがえて、そんな点でも面白かった。一人一人の苦難や、楽しかったことや、なんでも綴ってあり、日記のようだった。

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    2023年11月26日
  • 100年の木の下で

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    富山の女系家族の女たちにまつわる年代記。題材は良いけれど、時代が行ったり来たりでとっちらかった感がある。

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    2023年10月09日
  • 100年の木の下で

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    家族の物語が紡がれていく、大きな栗の木とお地蔵さんのある家。時代が変わっても、変わらないものがあることに気づかせてくれるお話でした。

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    2022年08月12日
  • 100年の木の下で

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    いつの時代も、女の子は(大人になった女の子も含む)迷いながら生きている。

    自分の中を100年遡る、不思議な体験。

    わたしの母も祖母も曽祖母も、夢見る少女から
    覚悟を決めて道を選び、その中で苦しんで、さらに強く優しくなってきたのかな。

    わたしも、大人の葛藤の中に生きている。

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    2021年04月15日
  • 100年の木の下で

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    第30回読書感想画中央コンクール
    中学校・高等学校指定図書

    とても静かだけど大きな物語
    立山連峰を望む大きな栗の木とお地蔵様
    現代へつなぐ家族の歴史

    心にしっとりと沁みました

    ≪ 仰ぎ見て 大地に根差す 木のように ≫

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    2018年12月18日
  • 100年の木の下で

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    大きな物語だと思う
    女の子たちのつぶやきのような物語だけど
    流れる時間が大きな感じ
    会ったことがないような人もいるけど、勇気をもらって頑張って行こうとする主人公がいいね

    栗の木の魔法とか、お地蔵さんが現れて…なんていう話じゃない(笑)
    このごろファンタジーを読んでいたのでつい(笑)

    ずっと前に仲良くしていた友達の富山弁をリアルに思い出したよ
    アルトの声だったなぁ

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    2018年06月12日
  • 明日は海からやってくる

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    『地球のまん中 わたしの島』の続編だった・・・。
    もちろん、『明日は海・・・』から読んでもいけるのですが。

    離島・辰島に暮らす竜太(りょうた)・中学2年。
    同じく中学2年生は東灯子。中学1年の勇気と、島で中学生は3人だけ、小学生も6人の小中併設の分校に通っている。周囲3キロほどの小さな島の住民のほとんどは漁業に携わり、本土の町へは高速定期船が1日1往復あるのみだ。

    竜太の家も漁業をしているが、同級の灯子の家は、島で唯一の民宿をはじめて5月に転入してきたばかりだ。
    9月。2学期に入って、灯子の発案で、辰島ニュースという新聞を作るため、竜太と勇気は、島の歴史に詳しいトクさんを訪れた。記事にする

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    2014年11月27日