他の方のレビューで興味を持ち、読み聞かせに持っていきました。
タンザニアの民話で、時間5分ほどです。
絵がくっきりはっきりしっかりして教室でも見やすく、低学年から高学年全部で使えました。
この絵は6色のエナメルペンキを使った「ティンガティンガアート」というアフリカの現代アートだそうです。
アフリ
...続きを読むカの昔話は「パウカー(はじめるよー)」「パカワー(はーい)」で始まり、
今日の話はこれでおしまい。気に入ったなら持っていきな。いらなきゃ海に捨てとくれ」で終わります。
みんな気にいって持っていってくれるだろうか(笑)
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昔々あるところにお腹を空かせた心臓と髭がおりました。
おなかがへった〜はらへった〜 たべたいたべたい はらへった〜
そんな心臓と髭がばったり出会います。髭が心臓に飛びかかりました。心臓を食おうとしたのです!
慌てた心臓はよろよろ~と逃げ出します。髭もふらふら〜と追いかけます。
人間の男に出会った心臓は匿ってくれるように頼みます…。
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表紙からして濃厚で生徒も興味を示してくれて、
話が始まってみたら、心臓と髭が独立で生息して食べたり走ったりとなんだこりゃな展開です。
ほぼ最初から最後までざわめいたり身を乗り出したり笑ったり突っ込んだりしてくれました。
低学年は「だから体の中に心臓があるのか!」「じゃあヒゲはどうするの?」などと先を予測したり、
高学年は本によっては反応が難しいときもありますが(「月に行けるわけ無いでしょ┐(-д-)┌ヤレヤレ」みたいな反応もたまに^^;)、ここまでインパクトのある本だと理屈は言わずに純粋に楽しんでくれました。
低学年の子が「人間の体ってこうやってできているんだね」と言ったので、「昔の人は体のこととか分からなかったから、こうやって人間の体のことを想像したり、そういう想像からお話ができていくんですね」というような話をしてみました。