『特攻最後の証言』制作委員会のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
特攻ってこんなに色々あったのかって感じで。
とても素直な特攻についての思いを語られていて、とても良い本だった。
この中でインタビューに応じている方も既に何人か鬼籍に入られている。これは生の声を聞ける本当にギリギリのところでの取材だったんだろうと思うから、とても貴重な内容だと思う。
特攻の映画を作ると「死になくなかった」を全面に出して作られることがとても多いように感じる。或いは「国の為に死にます!」という彼らを洗脳されていると捉えさせるものとか。それも嘘ではないかもしれないけど、そればかりが全てではないと思う。
インタビューに応じた方たちが「あの時代に生きた人にしかわからない」と言っていたよう -
Posted by ブクログ
第二次対戦時の特攻隊の生還者へ、若い(といっても五〇代)の著者がインタビューした記録。戦後史が最近特に書き換えられている感があるが、戦時中~戦後の状況を実際どうだったかという視点で捉えることは相変わらず難しい、と知るのみ。と思っていたが、本書は別の視点を与えてくれた。自分の知識が少ないこと、著者ほどでもないが、特に戦中史に興味がなかったこと、強烈な体験を持つ祖父がいたのになんも聞いていなかったことなどを続々を反芻し、妙な焦燥心から読みふけった。祖父のはなしをちゃんと聞くべきであった・・・。
もう、多くの方が鬼籍にはいられている。記録でしか後世へ伝えることはできなくなる。もっともっと類書は発