リト@葉っぱ切り絵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表紙の葉っぱ切り絵に魅せられ思わず手にした本。
表紙扉には
落ち込んでいるとき
心がモヤモヤするとき
さみしいとき
ページを開いてみてください。きっとあなたのための物語がそこに見つかるはずです。
と、書かれてあった。
山に登り色とりどりの植物に出会い、最初は花の美しさに見惚れてしまっていたが、次第に葉っぱの形や造形にも目を奪われるようになった私。日常に見かけていたデザインが自然の葉の形から来ていたのかと想像されることが多々ある。私はせいぜい押し花にしたり葉を乾かして葉書にするのが関の山。
なのにリトさんは小さな葉っぱに(本はたぶん等身大で載せてある)切り絵を描いている! そんなアートがあること自体に驚くが、緻密なだけでなくファンタジックなスト―リーがあって引き込まれてしまう。どれが一番素敵かなんてむろん選べない。好きな中から『宮沢賢治と銀河鉄道』を紹介しよう。列車とマントを羽織りポケットに手を突っ込んだ賢治の姿が、5cmぐらいの葉に刻まれている。その葉を親指と人差し指に挟んで水色の大空に掲げてある。刻まれたキリンやサイ、カメレオンなどの動物たちと子供たちの話し声が聴こえてくるようだ。
本作のおわりに、リトさんがなぜ葉っぱ切り絵を始めるようになった理由が書かれてあり、更にじいんとさせられた。