向田保雄のレビュー一覧

  • 姉貴の尻尾 向田邦子の想い出

    Posted by ブクログ

    飛行機事故で他界された向田邦子さんの弟が語る姉の話。
    向田邦子さんは本業は脚本家だが、エッセイストとしても高い評価を得るほど、文章がうまく大ファンなのだが、弟さんも初めて書いたとはおもえないほど文章がうまかった。
    年の近い兄弟として、姉との思い出、姉が記したエッセイの裏側などが淡々描かれているが、その中に姉への愛情と突然の事故で肉親を失った悲しみが文章に滲み出ていた。

    姉と同様に独身であった弟さんだが、20年ほど前に65歳の若さで早世されたとのこと。もし、ご健在ならその後も創作活動を続けられていたかもしれないと思うと残念である。

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    2015年02月22日
  • 姉貴の尻尾 向田邦子の想い出

    Posted by ブクログ

    なんとはなしに、数年(いや10年以上か)ぶりの再読。姉の邦子さんを彷彿とさせる文章に改めて巧いなぁと感心。全くの勝手な感想だけど、末妹の和子さんが邦子さんに関して著している何冊かの作品からよりも、保雄さんのこの1冊から、姉と弟の深い関係性をより強く感じる。姉の尻尾を一番多く掴んでいたのは父ではないか、また(父の次に)理想の男性であったのでは門倉のおじさんだったのではないか...こうした考察は、それが正しいか否かは別として、末子のさらに女性である和子さんにはし得なかったものと思う。10歳近く下だった和子さんに対し保雄さんと邦子さんの年齢が近かったせいかもしれないし、長女であった邦子さんと、父敏雄

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    2014年09月20日