大倉源次郎のレビュー一覧

  • 能から紐解く日本史

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    能楽の理解を深め、合わせて日本の歴史を紐解かせてくれる。
    多くの意外な日本の古代の歴史、中国大陸からヨーロッパまでの連関性を著者が考えておられることが分かる。

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    2021年04月13日
  • 能から紐解く日本史

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    能の舞台には、日本史が静かに息づいている。歴史書を開けば、戦の年号があり、勝者と敗者があり、やがて次の時代へ頁はめくられる。しかし、人の心はそう簡単には次の頁へ進めない。若くして討たれた者には生きたかった思いがあり、故郷を失った者には帰りたい願いがある。勝った者の胸にさえ、斬った相手の面影が残る。能は歴史の陰に置き去りにされた人々を舞台へ呼び戻し、その悲しみ、恋しさ、後悔に耳を澄ませてきた。歴史書が「何が起こったか」を記すものなら、能は「そのとき人は何を思ったか」を伝えるもの。能から「人の心の歴史」を訪ねることができる。

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    2026年09月08日
  • 能から紐解く日本史

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    ネタバレ

    能楽の演目(フィクション)から日本史を掘り下げる意欲作。

    印象的であったのが、世阿弥が活躍した時代の演目に見られる傾向。観客の好みを考慮し、当時一斉を風靡していた天台宗の思想を反映させた内容にしつつも、能作家の出身地である奈良で生まれた権現思想(神仏習合)を根底に潜ませているという、著者の分析が面白かった。

    当時から、観客を楽しませる内容を意識しつつ、そこにアーティストとしての趣味や個性、思想を入れ込むバランス感覚が人気作品には必要であったのではと、今も昔も変わらない有り様に親近感が湧いた。

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    2024年05月27日
  • 能から紐解く日本史

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    お能に興味を持って、いろんな方のお話を聞きに行くことが多くなりました。
    そこで驚いたことは、宗家の方々をはじめ能役者さんがみなとても熱心に様々なことを吸収し考察し学んでおられる実情です。とおりいっぺんではなく各々の考えをもち、能・狂言と日本の根本との交わりを深く研究されている。
    この本もその一端。ともすれば「陰謀論」と合い通じるような描き方や言説をされているところもありますが、それはもちろん承知の上で日本と世界、能と人々の関係が語られています。突っ込みどころがあるといえばありますが、学説ではなくお能に携わる方の考えとすれば十分楽しめます。ハッとさせられる部分も多くありますし、本を購入したものだ

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    2022年01月10日
  • 能から紐解く日本史

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    坂本図書で紹介されていた能の本。日本史に絡めるのも面白かったが、ちょっと最後の方はそれは陰謀論では笑…?と思う領域に入っていたのは微妙でした。。笑
    冒頭の能の区分などはわかりやすく有難かったです。

    囃子は、右から謡、笛(能管)、小鼓、大鼓、太鼓の五人囃子
    能のジャンルは、神・男・女・狂・鬼の5つ。
    神を扱うものを脇能と呼ぶ。それは翁という祝祭性が高い曲の次に(つまり脇に)演じられるから脇能物
    修羅ものは男が主役、二番目物。鬘物は女が主役、三番目物
    狂(雑)物、四番目物。葵の上とかもここ、他の四つに入らないものが全て入っている
    鬼ものは五番目物

    他にも入門書を読んで頭に叩き込みたい

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    2024年08月01日
  • 能から紐解く日本史

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    能から紐解く日本史、となると当然室町時代と思いきや、ほぼ出てこず。古代天皇、聖徳太子、藤原氏、秦氏などが主たる登場人物となる。ひいては稲作とのつながりや大陸からの影響にも指摘が及び面食らったが、それはそれで興味深かった。

    ・きちんと理解したわけではないが、「権現思想・天台思想・儒教思想」に能は密接、ないしは影響されたということ
    ・謡が日本の標準語の位置づけだったこと
    ・都が奈良から京都に移って、宗教的な権威も南都仏教から天台仏教移ったこと

    などの記述が印象に残った。

    そして能やはり大和・奈良のものだと自分なりに感じ入った。

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    2022年11月14日