作品一覧
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3.81巻1,980円 (税込)能楽の窓からは、こんなに日本史の深秘が鮮明にみえるのだと驚愕した。 小鼓方の人間国宝が縦横無尽に語った名著である。 歴史家 磯田道史氏推薦! 能には古代からの日本人のDNAが隠れている! 七百年近く継承され、日本人とともにあり続けてきた「能」は、歴史のなかで融合し、大成し、時の為政者に翻弄されもしてきた。渡来人、記紀、権現思想、鎌倉仏教、戦国武将、江戸から明治、天皇と能……日本史のなかで捉えると、「能」への興味はより深まっていく。著者は小鼓を演奏しながら、能作者が伝えたかったこと、謡曲の詞章に込められた意味を感じ、読み取ろうとしてきた。 能の成り立ち、演目を解読しながら、能に隠された日本史の真実を探る。 そして、日本が日本であり続けるために。「能」の世界に誘われた読者が、「能」と出合ったことにより、生きた証について考え、何かアクションを起こしたくなるよう、思いを込めた一冊。 ◎能の初心者にもわかりやすい演奏動画付き! 【本書の内容】 序章本書を楽しむための基本《能楽用語》 第一章能には歴史の秘密が隠れている 第二章歴史を動かしたもの──稲作、信仰、戦争 第三章能の謎の中心──翁と秦氏 特別章新作能『えきやく』 [本書に登場する演目] 翁・国栖・花筐・田村・白鬚・梅石橋・大江山・小鍛冶・船弁慶・猩々・養老・高砂・百万・道成寺・橋弁慶・鞍馬天狗・隅田川・桜川・鵺・岩船・融・海士・紅葉狩・砧・姨捨・夜討曽我・清経・経正・巴・金札・小袖曽我・現在七面・井筒・夕顔・芭蕉・菅丞相・卒都婆小町・葵上 ほか ※QRは別端末で読み取ってご利用ください。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
お能に興味を持って、いろんな方のお話を聞きに行くことが多くなりました。
そこで驚いたことは、宗家の方々をはじめ能役者さんがみなとても熱心に様々なことを吸収し考察し学んでおられる実情です。とおりいっぺんではなく各々の考えをもち、能・狂言と日本の根本との交わりを深く研究されている。
この本もその一端。ともすれば「陰謀論」と合い通じるような描き方や言説をされているところもありますが、それはもちろん承知の上で日本と世界、能と人々の関係が語られています。突っ込みどころがあるといえばありますが、学説ではなくお能に携わる方の考えとすれば十分楽しめます。ハッとさせられる部分も多くありますし、本を購入したものだ -
Posted by ブクログ
坂本図書で紹介されていた能の本。日本史に絡めるのも面白かったが、ちょっと最後の方はそれは陰謀論では笑…?と思う領域に入っていたのは微妙でした。。笑
冒頭の能の区分などはわかりやすく有難かったです。
囃子は、右から謡、笛(能管)、小鼓、大鼓、太鼓の五人囃子
能のジャンルは、神・男・女・狂・鬼の5つ。
神を扱うものを脇能と呼ぶ。それは翁という祝祭性が高い曲の次に(つまり脇に)演じられるから脇能物
修羅ものは男が主役、二番目物。鬘物は女が主役、三番目物
狂(雑)物、四番目物。葵の上とかもここ、他の四つに入らないものが全て入っている
鬼ものは五番目物
他にも入門書を読んで頭に叩き込みたい