お能に興味を持って、いろんな方のお話を聞きに行くことが多くなりました。
そこで驚いたことは、宗家の方々をはじめ能役者さんがみなとても熱心に様々なことを吸収し考察し学んでおられる実情です。とおりいっぺんではなく各々の考えをもち、能・狂言と日本の根本との交わりを深く研究されている。
この本もその一端。と
...続きを読むもすれば「陰謀論」と合い通じるような描き方や言説をされているところもありますが、それはもちろん承知の上で日本と世界、能と人々の関係が語られています。突っ込みどころがあるといえばありますが、学説ではなくお能に携わる方の考えとすれば十分楽しめます。ハッとさせられる部分も多くありますし、本を購入したものだけの特典が豊富なのもありがたいです。
使用されている写真が談山能で、ちょうど自分が必死でチケットをとって(予約後無視というか放置されていたのでがんばって交渉しました。中には申し込んでホテルまでとったのにスルーされた方もいたとのこと…)見に行ったもの! あれはほんとうにすばらしいひとときだったなぁと当時のことを思い返していました。
一般人からはまだまだ「アレレ?」と感じてしまうことの多い能と狂言の世界ですが、大昔のように大勢の人々に愛され日常生活のひとつになればいいなあと思います