『依存』で第13回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した文縞絵斗さんの受賞後第一作目の作品。
乳児が殺められてしまうプロローグから衝撃的。
物語はそこから一転。
結婚8年目で授かった娘・芽依の生後一ヶ月の御宮参りの場面へ移行する。
夫の両親を交え五人揃っての平和な場面に和んでいたのもつかの間、夫が目を離した隙に芽依は誘拐されてしまう。
目まぐるしい展開に気持ちが揺さぶられまくり。
誘拐事件の真相は大方予想通りだったが、冒頭の乳児殺しの犯人は想定外。
洗練されているとは言い難い文章だがリーダビリティが高く一気読み。