しらこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
爽やかな中受小説。合格、偏差値アップという共通目的があり、その目的に照らして進捗が良い子が偉い、うまく行っていると捉えられがちだが、受験生という側面は人間としての一側面。塾のペルソナ、他者からの認識と学校、家庭でのそれは違うこともある。
そして中受はとても難しいもの、関わるステークホルダーの多さや受験にむけたメンタリティ、当日のデリバリーなど変動要素が極めて多い。やると決めた以上、本人の体験が良いものになるように親が覚悟させること、本人にいち早く受験生としてのマインドセットを獲得させるため手綱をうまく引いてあげる必要がある。
我が子への態度を考え直し、自己を省みる機会になった。 -
Posted by ブクログ
2016年に『私のスポットライト』児童書版・一般書版が同時刊行!って、知りませんでしたよぉ。
違いもよく分からず、本書は児童書版の文庫化に間違いないな、と勝手に解釈しました。
主人公は中1女子・彩希。目立たず多感で些細な事に悩み、難しいお年頃という状況が、とてもよく描かれています。お決まりのように存在する学級内でのヒエラルキー。
学園祭のクラス劇で〝いじめられ役の〟主役を演じ(させられ)ることになり、逆にそこから演じることにハマってしまうのですが、いろいろと難題が出てきます。彩希はどう対処していくのでしょう‥?
自分にとって、好きなことがある、やってみたいことがあるって、いいですよね。ちょっと苦しくても頑張る励みになるし‥。自分の希望や意欲を我慢したり遠慮したりするのは損なんだから、一歩踏み出しなよ! と後押ししてくれるような一冊です。
展開が都合良すぎとか、彩希はなんだかんだ言って芯が強いとか、様々な感想も聞こえてきそうですが、小説・それも児童書ですから全然オッケー!
小学校高学年〜中・高生の皆さんには自信をもっておすすめします! 若い人向けの林真理子さんのメッセージ・名言満載です!
林真理子さん作品は『小説8050』しか読んでいないのですが、作風について勝手なイメージをもつのはダメですね。反省(。-_-。) -
Posted by ブクログ
ネタバレ都内自由が丘の小規模塾友5人
女子3人、男子2人
オムニバスで男子1人は取り上げられない
取り上げられた男子は島津系
女子のほうが、解像度高め
女子はみんな学校に問題を抱えている
学校名は変えてあるけどだいたいわかる
お姉ちゃんが桜蔭落ち、豊島滑り止まらず、千葉校で
通いきれず不登校のリベンジの子は保健室登校
女子学芸志望となってるけど、どこだろ
もう1人は空気読めなくて、男子にからかわれて手に噛みつき保健室登校、能力に凹凸がおおきく、馬鹿にされている
算数1科目入試でジャイキリ
主役と思われる子はチアリーディングのため強豪校志望、同じところを志望する同じ塾かつクラスメイトにいじめられて6年で塾を変わってみなに出会う
最後は志望校ではないけど、別の学校の高めのコースのところに決着して結果オーライ
主役だと思ってたけど、2月以降クラスメイトについて気にならなくなったとして出てこないのが、リアル
なんかあっても年内、年明け、卒業以降は関係ない
決着を期待する向きには消化不良か
ラストは二月の勝者よりややリアル
島津系もよりマイルド、開成落ちで併願したところに母子で家出したりしてお父さんを説得して入学
もう1人の男子は天才系で危なげなく筑駒
第一志望には5人中3人はちょっと現実的ではないけど
3人に1人と考えると1人か2人であるべき
チアリーディングからチアダンス転向はありなのかな
結構、部活の方向性にこだわる人も多いイメージだけど -
Posted by ブクログ
自分が熱中できる場所を見つけた主人公の、迷いや自信のなさが少しずつ剥がれ落ちていく様子を見られたのがとても面白かった。学校は毎日行く場所だから、人と違うことをしたり、「一軍」からしたら目立つようなことをして悪口をいわれたりするようなことはしたくない。だから自分を押し殺す。とてもよくわかる。運の良さでトントン拍子に前へ進んでいく人を羨むことも、よくわかる。でも、不安や妬みも大事な人間の気持ちの一つ。そういう気持ちも大事にしたい。熱中できていたはずの劇団練習を続けたい気持ちを抑えて嘘の言い訳でまた自分を押し殺そうとする主人公にかけたお父さんの言葉がとてもいい。「世の中、頑張るコと運のいいコがいる。運のいいコの方が最初は前に出ていくけれど、残るのは頑張るコの方だ。」「頑張るコは目立つ。でもそれでいいんだ。頑張ることを馬鹿にする奴らを、彩希は笑ってやれ」。背中を押せる言葉を、自分は誰かにかけてあげられるのかなぁ。途中から学校の中での立ち振る舞いに迷う事の小ささを認識した主人公の心の成長が際立つ作品だった。あと、悪口大会をする人たちもまた、なにかと不安で不安でたまらない人がほとんど。本当に、気にする必要なんてない。あの子は目立つ?あの子はクラい?それってあなたが思ってるだけですよね?自分だけのスポットライトを全力で浴びる人生を楽しもう。
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Posted by ブクログ
エイト学舎という塾に通う4人の中学受験のお話。
我が家の娘さんが中受したいと言うのですっかり現実味を帯びてしまった中学受験…
塾に通っていますが、成績は伸び悩み、やる気も落ちて、さあてどうすっかなーというときに出会った本なので、何かしらの兆しを求めて購入。
娘さんは面白く読んだようだが、結局みんなそもそも偏差値高いし、上目指しすぎてて自分と違いすぎるから大変だねーって感じで読んだ、だそうな…まじか。そこか。
中受は親子の受験と言われますが、しかし実際に受けるのも審査されるのも子供たち。
だからこそゴールが偏差値を上げることでも、志望校判定でAを出すことでも、合否に一喜一憂することでもなく、あえてゴールを設定するのであれば、どんな自分でいたいか、どんな自分になりたいか、そこはそれを叶えてくれそうな学校か、あるいは叶えられそうな学校か、そうした部分にゴールを見てほしいし、そこに辿り着いてもなお切り開いた道の先を行くのは自分なのだというところに手応えを感じてもらいたい。
そのために親も必死で、叶えるために子供では難しいことのサポートをなんでもしてやりたいと思う。
中学受験とはそういうものでありたい、と改めて思わせてくれる一冊になった。
内容に触れると、伽凜ちゃん章が泣けちゃって泣けちゃって。
まず伽凜ちゃんが若干惣流アスカラングレーなのもぐっとくるんですが、この子のお姉ちゃんが先に中受を経験していて、それで親子共に精神的に崩れてしまって、お姉ちゃんは受験に失敗してしまうんです。
その後、第一志望ではなかった学校に行くんですが徐々に通えなくなってしまって、それがこの家族の膿になっており、お母さんはお姉ちゃんの受験を「失敗だった」と結論付けてしまっている現状なのでまずお母さんがお母さんとして機能していないわけです。
そんなお母さんはいま、まさしく頑張って受験を乗り越えようとしている伽凜ちゃんを「失敗」のレッテルを貼ったお姉ちゃんを通してみるので、伽凜ちゃんとしては自分の頑張りも結果もちゃんと見てくれないというモヤモヤが生まれてしまって何とももどかしく切ない。
そんな中、ラストでは引きこもってたお姉ちゃんが伽凜ちゃんに寄り添う場面があって、そのときに掛けてくれる言葉のなんと心強いことか。
そしてそんな台詞を言わせてしまった現実に気づいたお母さんの痛みたるや…
でもそれが「わたしはお姉ちゃんのようにはならない」と言っていた伽凜ちゃんのどんなに支えになったことか…とああ、だめだ、支離滅裂に…
中学受験を控える親子ならうんうんと頷いてしまうところや、やること多すぎでこんがらがった生活を一度立ち止まって立て直すきっかけにもなる一冊だと思います。