福田利之のレビュー一覧
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p163「ずーっと幸せでしたよ。わたしはね。お父さんと結婚してからずーっと。
自分を幸せにできるのは自分だけやもん。」
なぜ結婚する時、夫となる人が妻となる人に「必ず幸せにします。」というのだろう。
妻は今は幸せではないかのように言うのだろう。なぜ妻が幸せか幸せじゃないか、他人に決められなきゃなら...続きを読むPosted by ブクログ -
社長が出てくるシーン、脳内ではアパHOTELのあの社長さんがババーンとイメージされて仕方ない。
働くスタッフたちが自然に少しずつ交流を持っていく光景がなんだかあったかく、最終章で目にしたそれぞれのその後や小さな変化や心の内がほんのりとした気持ちにさせてくれる。
遊園地のイメージはもっと賑やかで騒がし...続きを読むPosted by ブクログ -
どこの遊園地がモデルかなぁ、あの女社長さんがモデルかなぁ、と想像しながら読んだ本。「なんのためにもならないことが、あたりまえに存在する」ことの豊かさに感謝したいと思った。Posted by ブクログ
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寺地はるなさん、2冊目。
前に読んだのが普通だったので、ちょっと不安を覚えつつ。
ほんわり系苦手なんで、怪しみながら。
最初はお仕事小説だなぁという感じ。
読み進めていき、これはつまんないかも、この先読めるだろうかと不安になりつつ。
でも中盤からはすっ飛ばすこともなく読めました。
おまけに最後は...続きを読むPosted by ブクログ -
遊園地「ほたるいしマジカルランド」が舞台で、そこで働く人たちが章ごとに主人公になった連作小説。
ドラマチックな事件がなくても、些細な出来事がきっかけで、自分の中の何かが変化することもある、というのが、すごく心に響いた。
ただ。一人ひとりの話は良かったんだけど、それが繋がってもっと物語全体で大きな...続きを読むPosted by ブクログ -
自分のことは自分では見えにくい
年齢、性別、環境、性格、
いろんな人が働く遊園地
それぞれみんないいことばかりではないけど、
ちょっとのいいことで毎日を生きてる!Posted by ブクログ -
テーマパークで働く人たちのそれぞれにスポットライトを当てて、それぞれが少しずつ変わっていく様子が爽やかなお仕事小説。
ただ話の縦軸のはずの佑さんや社長、またアイドル並みに可愛いフードコートの子(名前失念)の心境に迫る話が少なくて、少し消化不良。
落とし物が何かキーワードだと思ったのに、特に関係なく...続きを読むPosted by ブクログ -
「働くのがつらいです。」
匿名で届いたメッセージ。
それを探るべく、社長から頼まれ、ほたるいしマジカルランドで働く人々を1週間探っていく。
遊園地で働く人にも色々な思いや生活があり、働きながら、今まで気づいていないことに気づかされたり。
ずっと気にしていたことが、ただの思いこみだったり。
そのなかで...続きを読むPosted by ブクログ -
寺地さんの本に根っからの嫌な人はいないということに毎度気付かされる
くさくさした時にハッとさせてくれる。
左門と佑だけのスピンオフが読みたいなーPosted by ブクログ -
みんな違ってみんな良いって本当だなーって思わされる話でした。遊園地で働く個性豊かな人たちのことを、それぞれの視点から描かれていました。
特に好きだったのは、退職間際の園芸のおじちゃんの話。この著者は一見無愛想だけど、実は愛情深いおじさんのキャラクターがいつもとても良い味出してる気がする。だいだい好...続きを読むPosted by ブクログ -
寺地さんらしく肩の力を抜いて生きていきなさいとエールをもらえる本だった。名物社長の国村市子が率いる「ほたるいしマジカルランド」。市子は『なんのためにもならないものがごくあたりまえに存在する。存在することを許されている。それこそが豊かさだ』と断言している。コロナ禍当初の頃、繰返し、繰り返し叫ばれていた...続きを読むPosted by ブクログ