古谷桂信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
嘉田由紀子さんは政治家である前に、
「生活環境学」と自ら名付けた学問の研究者である。
学者といっても象牙の塔に収まっておる人ではない。
人々がそれぞれ営む暮らしというフィールドに出て、
地域と共にその環境について考えるという。
実践的な政策理論を目指すものであるのだという。
環境を考える際にも登山のように様々な登り口がある。
政治家や官僚が好む管理型の「近代技術主義」とか、
学者が好きな、保護型の「自然環境保全主義」とかがある。
そして地元の生活環境からアプローチしようというのが、
嘉田由紀子さん達の「生活環境学」の考えなのだろう。
人が周囲の自然と調和した暮らしを、
実践できるようにするこ -
Posted by ブクログ
滋賀県の嘉田由紀子知事が,自身が関わってきた滋賀の環境に対する取り組みを生活環境主義という切り口で語ったもの。 「生活環境主義」という考え方がとてもピンと来た。生活環境主義は,人々の生活の中で関わるものという考え方で環境をとらえ,環境の保全を日常生活や文化,地域社会の形成によって解決していこうという考え方。環境を遠い客体としてとらえるのではなくて,より近い生活の一部,密接にかかわるものとしてとらえる。その点で生活環境主義は鬼頭秀一氏の社会的リンク論と近いと思う。
環境問題を保護や技術によって解決しようとする考え方とは異なり,生活環境主義は人間の生活を生態系の中にうまく組み込むことにつながって -
Posted by ブクログ
滋賀県に旅行に行くあたり、理系の本も読んでおいた方がよいかも、と思って手に取りました。
が、理系的な要素はあまりありませんでした。
しかしながら、著者の嘉田氏(前滋賀県知事)が、地に足のついた研究者であることが徐々にわかり、中身の文理にこだわる必要はないな、と思いました。
本書は、琵琶湖、そして琵琶湖に流れ込むたくさんの川、さらには、そこでの人の暮らしの変遷について(もちろん今の暮らしについても)書かれています。
琵琶湖のまわりに住む人はもちろん、人にとっての水のありがたみ、水の役割を理解するのによい本だと思いました。
そして何より、琵琶湖に対する嘉田氏の思い入れの深さを感じました。
滋