役所暁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「闇の自己啓発」という名の読書会を書籍したものです。課題図書としてあげられているのが以下になります。
『ダークウェブ・アンダーグラウンドー社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』
『幸福な監視国家・中国』
『明日、機会がヒトになるールポ最新科学』
『銀河帝国は必要か?ーロボットと人類の未来』
『現代思想』2019年11月号特集「反出生主義を考える」
『親密性』
本書に登場している方々の博識乱舞にも驚きますし、私があまり読んでこなかった書籍が多く登場しています。なので、あまり中身に寄り添うことはできなかったのですが、なんとかついていくことができたような、できなかったような、、
私にとっては、刺激 -
Posted by ブクログ
社会のはぐれモノであり、論客(知識人)による自己啓発によって「正しさの奴隷」とされた社会へのアンチテーゼ。
Twitterという場で交わされる"議論"とは全く違う互いへの尊重と理性,客観性が兼ね備えられ議論。
社会の闇にこそ、今や将来を考える輝きがある。特に宇宙開発について、光速と物理的な距離において世界が絶対的に"外部"を持ちうる。という考えにどこか救われた。Exitがある。世界は外側に向けて開けているのだと、証明してくれた。
そして「人権のない人間>人型のロボット」と「訪れることがなかった「未来」に対するノスタルジー」どれもが外部にある知恵との接続で -
Posted by ブクログ
この本で「闇の自己啓発」されるかどうかは読み手次第だと思うが、膨大な数の引用と普段用いないような概念の数々で、次に読むべき本との出会いや知識(教養?)の広がりにはなった一冊。
個人的には、ちょうど並行して読んでいる「ホモ・デウス」とリンクしている部分が多く楽しめたと思う。
「読書会」なので、読んだ本に関する感想とそこから連想される様々な作品、概念、思想への言及で、「XXの研究結果から~」みたいな話はあまりない。
あくまで、参加者同士が良くも悪くも勝手に議論しているだけが、いちいち連想が凄すぎるし、なんでそんなこと覚えてるんだろう(褒め言葉)というものが全体に渡っての所感。 -
Posted by ブクログ
45歳の自分よりもっと若い人向けの内容との印象を持った。話者たちも自分より一回り以上年下の方たちだし。ブックガイドとしては文藝2021年春号の同会による「精神と身体改造のための闇のブックガイド」の方が有用だった。
第一部のダークウェブ、管理国家、あとは映画『ジョーカー』に関しての雑談が面白かった。進むにつれ観念的なテーマになっていきついていけないので流し読みに。反出生主義やセクシャリティは自分には難解、それに対しての意見もとくにない…。
通常の自己啓発が、「社会にとって都合のいい人形」に自身を改変していくことではないか? との疑義は示唆に富む。社会や政治に問題があるのにそれをいわば自己責任