ズュータンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
奥さんがマルチ商法にハマって家庭崩壊したというズュータンさんの手記。
おそらくマルチ商法って「自己責任だろ」「ひっかかるヤツがアホ」「ある意味宗教」「ものはいいけど…」
誰もが自分は大丈夫…自分は関係ない…って思ってる人が多い。
この手記を読んで「あ~!わかる!!この感じ!」
と私は他人ごとには思えなかった。
できたら、私の話もズュータンさんに伝えたいぐらい…
私が大学を卒業して就職して1年目、親友から連絡がきた。なんか様子がおかしいな~と思っていたら…彼女はマルチ商法にどっぷりハマっていた。
なんとか彼女をマルチ商法から離したいと思って色々話もしたけど無理だった。で、結局、彼女の人生を変えた「すごい人」と会うことになって、ひと悶着もふた悶着もあったのだけど結局、親友はマルチ商法から抜けなかった。
この本にも書かれてたけどマルチ商法は誰でも陥る
そしてその洗脳はなかなか解けない
それが妻や夫、兄弟、姉妹、子供という家族がハマってしまったらもうそれは地獄の入り口でしかない
ニセ化学&トンデモ学説
「砂糖は麻薬」「ワクチンはWHOの陰謀」「牛乳は人には毒」「サプリでガンが治る」「認知症も治る」「放射能や新型コロナもこの清浄機でクリーンになる」などなど…
世の中にはエビデンスのないニセ化学があふれている。
そのニセ化学がマルチの入り口だったりする。
と、書いている私も、もしかしたらある日突然マルチ商法に陥るかもしれない。
そんな恐ろしさと危機感はいつも自分の中にある
この本を読むと、あらためてマルチ商法に陥る恐ろしさを感じる。それは根深くて闇が深い。 -
購入済み
友達に誘われた
マルチ商法と検索したら、たどり着いた本。
驚きました。
ほんとにどうしようもない他人が止めてもどうしようもない最先端の誰でも陥りやすい危ないものだと感じました。
私は最近実際に友達に『明日説明会があるんだけど、一緒に行く人が急にドタキャンされたから穴埋めということで参加してほしい。契約とかそういうのないから』と言われ、よくもわからず困ってるからと思い、付いて行って格安CIMの説明会に参加しました。
ほんとにこの本の中で言ってる、10年でも長くやってるようなカリスマ性のある人が話していました。あと驚くことに当てはまってたのが、周りの説明会に何回も参加している人達はそのカリスマ性のある人に対して、ペコペコしていて荷物持ちしたり、おそれおおのいた感じでした。
あの説明会は私自身ほんとに、絶対儲かると確信してしまう程魅力的でした。説明会してる人自身の世界中を旅してる動画、自身のある話し方、その人の話し方はもはや絶対だ的な感覚にさせられました。
その後、友達に私が連絡してこの事業をするにあたって、手続きはどうやるのか、どういう儲けの仕組みなのかを教えてもらおうとしました。
自分が会員になり、初回手数料だの、商品継続的に購入するだとのこでした。
じゃあ、どうやって儲けるのかと聞いたら、勧誘が何人かに達成すれば自分の携帯代はタダになると言われました。
そして、さらに勧誘者数が増えるとプラスになっていくと話をされました。
私はまだ加入せず他の友達にこういう話ってどお?って聞きました。でも現実は結構みんな怪しんだりと、ネズミ講でしょ?と怪しむばかりなので、私はもっとちゃんと調べるようにして、このピラミッド型のマルチ商法は誰かが損をするということを知っておけばならないということがわかりました。永遠に勧誘し続けるということはできないからです。
説明会に誘ってきた友達は8年くらいの付き合いですが、今その友達に事業に関係ないラインをすると既読無視されて全然返信が返ってこなかったり、ほんとにこの本に書いてある人の反応そのままでした。怖かったです。 -
Posted by ブクログ
この本の前半をまとめると、ホラーのようだという表現がしっくりくると思います。この本はマルチ商法の会社を「良い悪い」では判断しません。ただ自分と妻と娘の身に起こったことと、自分が感じたことを淡々と記録して残しているような話です。しかしこれを書くのは、相当お辛かった時もあるだろうと思います。妻から来るメールの恐ろしさは、読んでみないとわかりません。
ひとつ思いました。人はみな自分が正しいと思っていて、信じたいことを信じるのだと。それ自体は悪いことではありません。自分を否定したら壊れてしまいます。でもその信じているものが、嘘の情報だったら?
勧誘の仕方はマルチ商法も、新興宗教も、過激派テロ組織もみな同じです。怖がらせ、解決策として自らの組織を伝え、周りを勧誘させて、孤立させ、取り込むんです。
あるマルチ商法の会社が悪いというわけではありません。しかし実際、この著者の日常は奪われてしまいました。人のことなので、こう表現するのが良いのかどうか迷いますが、1人の人間の人生を壊してしまったのではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
連鎖販売商法いわゆるマルチ商法に嵌った妻との顛末そしてほか幾人かの体験談が語られる。どの話も後味が悪い。特にP52の奥さんのメールにある家族への切実な想いにぎゅっと胸を摘ままれる感を受けると同時に、一変してX社への思いを語る文は怖さを感じさせる。
昨今ではさすがに「騙されるほうが悪い」論調は少なくなったが、それでもネットワークビジネスに紛れ込み、日常に複雑に入り組み自分含めた自分の身近な人が同じ目に遭ってしまうのか計り知れない。まずこういう事実とそれは親しい人を巻き込んだものになるかもしれないことを知ることが大切だと思う。自分でどうにかしようとせず理解ある支援機関に頼ることも含め。 -
Posted by ブクログ
「妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話。」
タイトルだけでものすごいインパクトのある、ノンフィクションエッセイです。
収録されているのは、著者の体験+ネットで知り合った人(被害者)5人の体験談+αです。
***以下、やや感情的な感想です。予めご了承ください***
私は自分も娘という立場なので、著者の娘さんや、蜃気楼さんの視点がとても分かりやすかったですし、感情移入して読んでしまいました。
ズュータン氏がどれほどの心労を抱えていたかということよりも、置いてけぼりにされて、父と再会しても泣くことしかできなかった、逃げられなかった娘さんのことを不憫に感じました。
父親は一人の大人であり、(さまざまな苦労があるにしろ)嫌だなと思った相手からは離れられる。必要とあらば、家族を捨ててでも逃げることができる。
でも、幼い娘は何をすることもできないのですから、その辺り、父親という立場の人には今一度考えてみてほしいなと感じました。
久しぶりの再会時に泣いてしまう娘を見た著者が「これ以上、僕と一緒にいさせるのは可哀そうだった」と表現していますが、これは私には「逃げ」にしか見えませんでした。蜃気楼さんという、娘の立場からの意見を聞いた後になっても、ズュータンさんは内心が変わっていないことが見て取れてガッカリしました。
それからもうひとつ気になったのは、「ひとりで懸命に育児をしていた妻にとって」って、何故こんなに育児に他人事なのかも疑問に感じました。
そういうスタンスだったから、奥さんは(表面上)優しくしてくれる人、(表面上)理解しようとしてくれる人に騙されてしまったのではないでしょうか。自分は傍観者、という感じで家庭を眺めていたからではないか、と思わずにはいられませんでした。
著者は十分に苦い経験をされましたし、私があれこれ言うのはお門違いなのも理解していますが、同じく、誰かの娘である私から見た著者はこんな感じでした。
娘さんが幸せに暮らしていることを願うばかりです。
マルチ商法は合法なビジネスではありますが、人を不幸に陥れることも多い。その不幸に足をすくわれないためにできることは、普段からつけ入る隙を作らないこと、マルチ商法の情報を得ること、大切な人から目を離さないことに尽きるのかな、と思いました。