松崎一葉のレビュー一覧
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ネタバレ部下を認めるステップ
①成功までの努力の「経過そのもの」を褒める
②成功した結果を「論理的に評価して」褒める
③成功を共に喜び共感する
④次の成功への期待を表明して課題を呈示する
多くの人は②と④しかできていない
おじさんが怒鳴りまくるのも、雪隠づめと、赤ちゃんが喚くのは本質的に似ている。幼児的全能感である。とは笑った。
レジリエンスとは、①有意味感、②全体把握感、③経験的処理可能感。
本書にはなかったけど、過重労働になると②と③から欠けていくんだろうな。
自身もどちらかと言うとメランコリー型だと気づいたんだけど、朝なんとなく起きにくい、家を出る準備が進まない、という身体的な状態に変化が -
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著者はメンタルヘルスの分野で活躍する医学博士。
本書は、著者の経験から得た知識や事例も紹介し、うつ病になってしまった人への正しい接し方などを、読みやすく紹介している。
「職場での、うつ」についての上司や会社、そして家族の接し方などに重点を置かれていますが、当事者や、職場外の方も本書を読む事によって、うつ病という病気について詳しく知る事ができ、それによって差別や偏見も無くなっていくのではないかと思う。
ストレス社会といわれる現代では、このような本を読み、うつに対する知識を付けておいたほうが、いざという時に正しい接し方などができるため、大切なのではないかと思う。 -
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ネタバレ自分は善であるという確信と他人への共感力の欠如はクラッシャー上司の共通項であるが、結局のところ会社は利益を優先するし、しょせん奴らは承認と賞賛を求めて社内の序列にこだわる一社員なので、個人として自身の身を守るためには可哀想な人…と流すようにしようと思いました。あとは近しい人と被害者感情を共有するのも悪くないんだと思えました。
真面目で自責的な方だと思うので、自分が本当に優先したいものを意識しつつ、自身の限界のサイン(億劫感、認知の歪み)を把握し、思い切って休むといった健康管理(食欲、睡眠)を行いたいです。
あとは、SOC(有意味感・全体把握感・経験的処理可能感)も勉強になりました。
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Posted by ブクログ
能力は高いが鈍感かつ共感力が低く部下を犠牲にして出世して行く上司の事。別名潰し屋。恐らく昭和の会社ではありふれた光景だったと思われる。
事例1のA氏の様に面倒見の良いともとれる人がいたり、職場に合わないと過剰な自信で反抗かつ休職する部下もいるため判定が難しいであろう。また本書で指摘される通り利益を追求する組織としては看過せざるを得ないという面もあろう。
事例3のC氏の様に出来る部下を警戒して潰しにきた挙句ガールズバーの不正出金で降格される下衆や全ての面を兼ね備えたクラッシャーX氏が上司だった場合は正直辛いだろう。ただX氏については異常な精神力の強さで「怪物」と称される様にこのくらいでないと社会 -
Posted by ブクログ
パワハラ、セクハラ、モラハラという行為が取り沙汰されて久しい。社会現象にもなった。
その中にあってこの「クラッシャー上司」というのはインパクトが大きい。
クラッシャー上司というのは、組織において仕事ができる人である。そして自らの成功体験を背景に、自分のようにできない部下を「善意で」叱咤激励する。他者に対する共感力が全くないので、部下がそれをどう感じるかに全く無頓着である。
「私は部下を三人潰して、役員になったんだ」ということを平気で公言する。
仕事面では、へたに有能なので、組織としても、このクラッシャー上司を簡単に切れないという事情もあり、部下に救いがない。
組織において重要なことは目先の業績 -
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個人として能力が高く仕事が大変できて、それが出世して管理職になっていって更に実績を出して上に上り詰めていく。それ自体はビジネスで、あるいは組織で生きるものとして良いことであるが、部下を犠牲にして独善的に出世していくタイプの人間がいる。そういった"クラッシャー上司"を中心にその病理と対処方法、あるいは現代の労働心理を記した新書がこの本である。おそらくは臨床経験が抜群にあるであろう著者が実経験を通じて書いているだけに、具体的かつ意見が奔放でなかなか面白い。というか、自分も多かれ少なかれそういう要素はあるのであろうし、モロにそういうタイプの人間も多数見てきているだけに苦笑が止まら