君島久子のレビュー一覧

  • 白いりゅう 黒いりゅう 中国のたのしいお話

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    九人のきょうだい、犬になった王子、白いりゅう黒いりゅうを子どもたちに読んであげたい。

    九人のきょうだいはとびきり面白いし、犬になった王子は不思議な愛の物語で心に沁みる。白いりゅう黒いりゅうはスケールが大きく、りゅうたちの闘いの場面には息を呑んだ。

    「十ぴきのりゅうが、空中で、くみあい、もんどりうって、西の山から、東の海にころげまわります。山はなりひびき、谷はそれにこたえ、海の水は、かべのようになみだちます。九ひきのまっ白いりゅうは、黒い雲を、くぐったり、出たりするたびに、人の目に、きらきらとまぶしく光ります。」P146

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    2025年11月22日
  • 白いりゅう 黒いりゅう 中国のたのしいお話

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    2022/02/03再読
    今話題の中国。この本が作られた時代(1964年)は中国も少数民族に手厚かったんだなあ・・・
    それはさておいて、こんなに広い国土に口伝えで受け継がれているお話はスケールがでかい。
    表題の白いりゅう黒いりゅうが良かった。悲しいことがあっても、負けないで何回も竜に向かっていくヤン名人と周りの人々の姿が胸をうった。

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    2022年02月08日
  • 白いりゅう 黒いりゅう 中国のたのしいお話

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    数はそれほど多くないが、いろいろなタイプの話があっておもしろかった。
    日本の神話・昔話を彷彿とさせるものがいくつかあって、起源についていろいろ考えさせてくれそうである。太陽が岩戸に隠れる話(『天地のはじめ』)とか、麦盗みの話(『犬になった王子』)とか。『犬になった王子』についてはとくに、日本の昔話と違うところが気になる!これは食料供給を安定させるために種麦を盗みに行く話であるが、『昔話の年輪80選』(稲田浩二)によると、類話がたくさんあるらしい。どれも盗む対象は麦もしくは雑穀。つまり、この話の成立は稲作以前にさかのぼる可能性があるのだ。しかもかならず犬が登場するのだとか。なにか人類学の秘密の扉

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    2012年04月11日
  • 白いりゅう 黒いりゅう 中国のたのしいお話

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    思ったよりおもしろかった!

    9人の兄弟
    天地のはじまり
    くじゃくひめ

    が好きだな!!

    昔話は意外と知らないものが多くて
    もっと小さい頃に知りたかったなぁーと
    本当に思います。

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    2009年11月01日
  • 月からきたトウヤーヤ

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    文字を持たなかった中国チワン族の昔話。
    昔から圧政に苦しめられてきたという歴史があるとのことで、物語の中でも王様や大臣の横暴な様子が際立っています。
    物語自体は素朴で、嫁姑がとっても仲良しです。

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    2023年02月08日
  • 月からきたトウヤーヤ

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    中国チワン族の口承民話から再話された童話。2部編成で、「トウヤーヤの物語」と「消えたトウヤーヤを探す物語」に分かれている。恐らくは、長い年月伝承される中で時代に沿って拡大したストーリーが再話段階で整理されたものだろうが、独特の奥行きを感じられた。民族性が表れていてとても面白い物語だった。
    あとがきに、チワン族と作者の紹介がなされているのも良かった。

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    2019年06月27日
  • 月からきたトウヤーヤ

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    昔話パターンかと思えば、そうでもないところがあって
    短すぎないところが世界に入っていけてよかったよ(^▽^)

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    2017年10月10日
  • 白いりゅう 黒いりゅう 中国のたのしいお話

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    中国の昔話。
    少数民族に言い伝えられた民話がおさめられています。
    自分で読むなら小学生2~3年生になってから。
    よみきかせてもらうなら、幼稚園年長さんでも楽しめそうな内容かな、と思いました。

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    2017年05月23日
  • けものたちのないしょ話 中国民話選

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    中国の民話は意外と手に取る機会がなく、今回読んでみて、日本の民話昔話、ヨーロッパの民話昔話とそれぞれつながりがあるように感じられ、とても興味深く読めた。

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    2016年04月09日
  • 白いりゅう 黒いりゅう 中国のたのしいお話

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    ネタバレ

    中国の昔話集。
    「9人のきょうだい」「犬になった王子」「天地のはじめ」「ねこ先生と、とらのおでし」「くじゃくひめ」「白いりゅうと黒いりゅう」
    絵本ではないが、赤羽末吉さんのイラストが多く使われ、低学年の子にも読める(読める子は読める)本。

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    2012年01月10日
  • 白いりゅう 黒いりゅう 中国のたのしいお話

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    中国の少数民族に伝わる、伝説というか民話をあつめたもの。表題の「白いりゅう黒いりゅう」の他数編。どこかで聞いたようなモチーフが多いのがおもしろかったです。天地創造の物語とか、日本でも神々の体の一部から世界ができあがるという神話がありますが、この中に入っていた物語では「さいに似たいきもの」の体を使って、天地が作られていました。あるいは人間が住む世界とは異なる世界へ行ってしまった妻を、夫が迎えに行く物語とか、これも日本の神話に似たようなのがありますね。別々の地域の神話が影響しあっているのか、あるいは接触はなくとも作られる神話というのは多かれ少なかれ似たものが作られる傾向があるのか、興味深いです。

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    2011年07月17日
  • 白いりゅう 黒いりゅう 中国のたのしいお話

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    天地創造の物語を読むと、それぞれの民族がそれぞれのやり方で表現しているのをとても不思議に思う。

    「九人のきょうだい」(イ族)
    「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」「ぶってくれ」「ながすね」「さむがりや」「あつがりや」「切ってくれ」「みずくぐり」の九つ子が協力して王様からの拷問を乗り切る話。
    昔はこんな拷問してたのか?

    「犬になった王子」(チベット族)
    『シュナの旅』の元ネタ

    「天地のはじめ」(プーラン族) 巨人グミヤーの話
    グミヤーが天地を作り、月と太陽が空に輝くまでの話。

    「ねこ先生と、とらのおでし」(漢族)
    恩知らずの虎の話

    「くじゃくひめ」
    ハッピーエンド版天女の羽衣

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    2011年06月27日