コートニーサマーズのレビュー一覧

  • ローンガール・ハードボイルド
     エドガー賞YA部門受賞作品。アメリカではYA部門にこんなに残酷な作品があるのかと知ってまずは驚愕。

     原題は"Sadie"。この物語の主人公である19歳の少女の名前が<セイディ>。なので、このエキセントリックとも言える邦題は、多分に営業的な目論見、かつ内容にも即したものであるとの自信の表れか?
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  • ローンガール・ハードボイルド
    彼女が結局どうなったのかはわからない。葉書を送って決定的に亀裂を作ってしまった妹への贖罪だったのかもしれない。微かな手掛かりを手にボロボロになっても喰らいついていく様は正統派ハードボイルド。
  • ローンガール・ハードボイルド
    今も自分を気にかけてくれる人の存在を知らずに、たった独り熱にうかされたように疾走する主人公。残酷すぎる彼女を取り巻く現実に、胸を痛めた。
  • ローンガール・ハードボイルド
    この手の展開、海外ミステリにはよくあります。インタビュー形式のところはテンポよくて良かったです。他はうーん、、かも。吃音にする必要があったのかな。
  • ローンガール・ハードボイルド
    〈闘わなければならなかった女の子〉の物語。

    あとがきで紹介されていた作品ほぼ既読だったので(『拳銃使いの娘』『沼の王の娘』『蝶の庭』『メソッド15/33』。『パーキングエリア』『プリズン・ガール』は積読。個人的には『雪の少女』もやや繋がるような)、読書領域が重なる方なら切実さを感じられると思う。
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  • ローンガール・ハードボイルド
    内容はかつて自分の母親の恋人として住居を共にした男性をひたすら少女が追うという流れ。全然進まない。そりゃーそなんだ。実際小説やドラマみたいに展開なんてあるわきゃないのさ。それが自分としてはとても真実味があった。登場人物も素敵な人物はいない。全員スネに傷を持つ。そんな自分を仕方なく肯定し、仕方なくやり...続きを読む
  • ローンガール・ハードボイルド
    妹が殺された少女が殺人犯を追うストーリー。ラジオ制作という客観的な会話パートと原題のタイトルのsadieの少女の主観的ストーリーが並行する描写がかなり新鮮。
    少女の心理描写が非常に素晴らしいと感じた。児童虐待という重いテーマ、決してスッキリしないオチ。非常に印象に残る作品だった。。
  • ローンガール・ハードボイルド
    原題「Sadie/セイディ」は主人公の名前である。調べてみると、ヘブライ語の【お姫様】が由来の名前らしいが、だとすると何だか皮肉的だ。今作は妹の死をきっかけに失踪した少女の独白とラジオDJによるポッドキャスト番組という異なる視点と時系列のエピソードが交互に挿入され、両者は徐々に一本の線へと繋がってい...続きを読む
  • ローンガール・ハードボイルド
    CL 2021.4.10-2021.4.19
    勇敢なセイディ。でも過酷すぎる道のり。
    なんか胸が詰まる。
  • ローンガール・ハードボイルド
    読んでいて、胸が詰まってくる。
    なによりも愛している妹を殺した母の元恋人に、自らの手で裁きを与えるためのセイディの追跡行。行方知れずとなった彼女を探すラジオDJの制作したドキュメンタリー番組が交互に挟まれ、事件の背景が徐々に明らかになっていく。弱いものが守られることのない場所。弱...続きを読む