コートニーサマーズのレビュー一覧

  • ローンガール・ハードボイルド

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    妹の仇を討つために、犯人を探す主人公。
    がむしゃらで命がけな様子に、はらはらした。
    捨て身の復讐つながりで、映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』を思い出した。
    読後は苦い気持ちで胸がいっぱいになった。

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    2025年03月29日
  • ローンガール・ハードボイルド

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     エドガー賞YA部門受賞作品。アメリカではYA部門にこんなに残酷な作品があるのかと知ってまずは驚愕。

     原題は"Sadie"。この物語の主人公である19歳の少女の名前が<セイディ>。なので、このエキセントリックとも言える邦題は、多分に営業的な目論見、かつ内容にも即したものであるとの自信の表れか?
     少し内容や雰囲気を説明したような邦題と思って頂けるとよいのかも。

     妹マティが殺されたので姉が復讐のため殺人者と目される義父を追跡する旅に出る。ティーンエイジャーの娘セイディの一人称で語る調査と追跡物語。まさに町から町へと果てしない旅を繰り広げるロードノヴェルとしてのメインス

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    2021年04月03日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    ネタバレ

    彼女が結局どうなったのかはわからない。葉書を送って決定的に亀裂を作ってしまった妹への贖罪だったのかもしれない。微かな手掛かりを手にボロボロになっても喰らいついていく様は正統派ハードボイルド。

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    2021年03月02日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    今も自分を気にかけてくれる人の存在を知らずに、たった独り熱にうかされたように疾走する主人公。残酷すぎる彼女を取り巻く現実に、胸を痛めた。

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    2021年02月03日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    この手の展開、海外ミステリにはよくあります。インタビュー形式のところはテンポよくて良かったです。他はうーん、、かも。吃音にする必要があったのかな。

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    2021年01月21日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    ネタバレ

    〈闘わなければならなかった女の子〉の物語。

    あとがきで紹介されていた作品ほぼ既読だったので(『拳銃使いの娘』『沼の王の娘』『蝶の庭』『メソッド15/33』。『パーキングエリア』『プリズン・ガール』は積読。個人的には『雪の少女』もやや繋がるような)、読書領域が重なる方なら切実さを感じられると思う。
    世界から押しつけられる理不尽をぶち壊していきたい。

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    2020年12月29日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    内容はかつて自分の母親の恋人として住居を共にした男性をひたすら少女が追うという流れ。全然進まない。そりゃーそなんだ。実際小説やドラマみたいに展開なんてあるわきゃないのさ。それが自分としてはとても真実味があった。登場人物も素敵な人物はいない。全員スネに傷を持つ。そんな自分を仕方なく肯定し、仕方なくやり過ごす。この「仕方なく」感がとても感じられた作品と思った。あらすじとしては幼女性的虐待ものなんだけども、必要以上に「そこ」を猟奇的、社会の病巣、と騒ぐのではなくて、そういうセンスも良かった

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    2023年03月10日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    妹が殺された少女が殺人犯を追うストーリー。ラジオ制作という客観的な会話パートと原題のタイトルのsadieの少女の主観的ストーリーが並行する描写がかなり新鮮。
    少女の心理描写が非常に素晴らしいと感じた。児童虐待という重いテーマ、決してスッキリしないオチ。非常に印象に残る作品だった。。

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    2022年05月05日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    原題「Sadie/セイディ」は主人公の名前である。調べてみると、ヘブライ語の【お姫様】が由来の名前らしいが、だとすると何だか皮肉的だ。今作は妹の死をきっかけに失踪した少女の独白とラジオDJによるポッドキャスト番組という異なる視点と時系列のエピソードが交互に挿入され、両者は徐々に一本の線へと繋がっていく。謎解き要素は殆どなく、些か単調に感じる部分もあれど、たった一人で仇敵に挑むセイディの決死行、そして最後に浮かび上がる結末には胸を打つものがある。私的にはDJマクレイの婚姻事情も地味に気になったのだけれど…。

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    2022年02月25日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    CL 2021.4.10-2021.4.19
    勇敢なセイディ。でも過酷すぎる道のり。
    なんか胸が詰まる。

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    2021年04月20日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    読んでいて、胸が詰まってくる。
    なによりも愛している妹を殺した母の元恋人に、自らの手で裁きを与えるためのセイディの追跡行。行方知れずとなった彼女を探すラジオDJの制作したドキュメンタリー番組が交互に挟まれ、事件の背景が徐々に明らかになっていく。弱いものが守られることのない場所。弱いものの口が塞がれる場所。そこで、塞ごうとする手を押しのけようとする物語だ。訳者あとがきにもあったけれど、こういう物語が増えていると思う。立ち上がり方はいろいろな形があるんだな。

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    2021年03月08日