MaaSに関する刊行時点(2020年)の最新情報を網羅。前半は法令や業界動向や技術に関してボリューム満点の内容で、後半は主要プレイヤーやMaaS×業界のビジネスチャンスについてまとめられている。内容的には必要情報が網羅されているのだが、食傷気味になる情報量でかつ体系化や分析がなく辞書的な使い方がよさそう。また、ビジネスに関する洞察が浅く、例えば自動運転の実用化でドライバーの可処分時間が増えてエンタメ市場が活性するのはそうかもしれないがドライバーの労働市場の経済的消失はどう考えるのか、などの視点がないのが残念。