田岡嶺雲のレビュー一覧

  • 数奇伝

    Posted by ブクログ

    著作のほとんどが発禁となったことで知られる叛骨の思想家。思わぬ病で歩行の自由を失い、余命の長からぬことを悟った彼が「生きながらの屍の上に自ら撰せる一種の墓誌」として語る生い立ちは、まさに「数奇」というほかない。幼少期に見た土佐の民権運動、大阪や東京での勉学の日々、作州津山での灼熱の恋と別れ、ジャーナリズムの夜明けと大陸への渡航、従軍、筆禍での下獄……。近代日本人の自叙伝中の白眉。ーー

    過去の日本には国威発揚のための戦争によって危険思想として歴史から封印された人物が少なからず存在していたことを知らしめるだけでも評価されるべき本です。
    小学生で既に弁士(演説家)だったその人の名は・・

    田岡 嶺

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    2020年11月29日