再読。最初に通読したときよりも、いくらか内容への理解度が上がっていたのか、以前より楽しく読めた(初読のときも楽しかったけど)。
今やコンピュータは、日本に住むほとんど全ての人にとって身近なものなので、誰が読んでも「へぇ〜!」となって面白い本だと思う。「スマホのタッチスクリーンが動く仕組み」とか「A
...続きを読むPI ってそもそも何?」とか、生活の基盤になっている技術のことでも知らないことは結構多いので勉強になる。
その他にも、「プログラミング言語」、「コンピューテーショナル思考」、「デジタル世界での振る舞い」など多様なトピックが取り上げられており、かなり幅広い知識が得られる本。また、コンピュータにまつわる今日の社会的なトピック(例えば「フィルターバブル」、「ネットの中立性」、「コンピュータ科学の業界におけるジェンダーギャップ」など)についての項目もある。
ただ、1つのトピックを見開き2ページに収めている都合上、おそらく解説はかなり端折って書いてあるだろう。これを読みながら、「bitcoin を『採掘』するってどういうこと……?」とか「階差機関って実際はどんな見た目だったんだろう?(この本では親しみやすさを優先するためか、ほとんどの図版がカラフルなイラストに置き換えられている)」みたいな疑問が浮かんだら、都度ネット検索するなり本を読むなりして調べるのがいいと思う。
邦訳版が出たのが2019年7月なので、情報がまだ新しいのもいい(2020年現在)。