鮫島浩のレビュー一覧

  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年

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    民主党政権が失敗した理由は、官僚と激突して混乱を招いたからではなく、財務省支配に屈して国民世論とかけ離れたからである。
    自民一強が続いているのは、民主党政権が官僚に丸めこまれたという歴史的事実からめを背け、当時の菅・野田ラインに身を置いた立憲幹部たちがいまだに財務省と組んで自らの影響力を残そうとしているからである。

    この考察は重要だと思う。

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    2024年02月03日
  • 朝日新聞政治部

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    おもしろかった。何かストーリーが面白かったとか、著者に魅力を感じたとかではないのだが、自分の知らない世界である新聞社の内側をすこし垣間見ることができたところにノンフィクションとしての面白さを感じた。

    吉田調書については、正直それほどよくわかっていなかったので、朝日新聞でこのような動きがあったことには単純に驚いた。こうした組織の危機管理の在り方は本質的にはどこの組織にも起こり得ることなのかもしれない。新聞は部数が減ったといわれるようになって久しいが、身近な情報媒体であることには変わりない。そんな身近な新聞の中身を作っている人たちの話はやはり興味深い。

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    2023年12月23日
  • 朝日新聞政治部

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    愚かな新聞社、愚かな経営陣だなぁというのが率直な感想です。
    たぶん、この本には本当の事が書かれているんだと思います。危機管理、危機対応がまるでなってない組織って感じです。
    東日本大震災での「吉田調書」事件については、理解が深まりましたよ^_^

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    2023年12月13日
  • 朝日新聞政治部

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    吉田調書報道に翻弄された元朝日新聞デスクによる新聞ジャーナリズムの実像を詳細に描いた渾身の1冊。
    巨大メディア組織内において、何が行われ、どのように意思決定され、記事として世の中に報道されるのか、その実情を、筆者が体験してきた出来事に基づき、実名を挙げて生々しく記されている。新聞報道の構造的限界を変えようと奮闘した筆者達の足跡をリアルに感じさせてくれる。
    新聞報道に対するリテラシーを高める必要性を改めて考えさせられる。

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    2023年12月03日
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年

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    政治に疎いので政治家とさまざまな団体の癒着を知り憤り…子育て支援に力を入れている泉市長を応援しています。

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    2023年09月05日
  • 朝日新聞政治部

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     福島原発の事故についての吉田調書に関する朝日新聞の記事が誤報とされた件についての担当記者による反論と内部告発の本である。
     読みながら感じたのは、もう何が真実なのか分からないというこどだ。新聞社が誤報だったと謝罪したからと言って、それは圧力に屈して言わされていただけなのかも知れない。また、著者のチームが入手した吉田調書だって本物かどうかもわからないではないか。吉田所長はもう亡くなっているのだから。
     本書が面白く、読みやすく書かれているから尚更、作者の企みに絡め取られそうで怖かった。しかし、朝日新聞社が正しい報道をする事よりも、社内の出世競争への忖度や、色々な圧力に屈する事を選んだ事への怒り

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    2023年06月22日
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年

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    著者が明石市長として行ったことと2009年に民主党政権が当初やろうとしていたことは似ていると感じた。

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    2023年06月12日
  • 朝日新聞政治部

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    【313冊目】原発事故時、福島第一原発から東電職員が所長命令に反して退避したことを報じたいわゆる「吉田調書」問題の責任を問われ、左遷された末に辞めた元朝日新聞記者による回顧録。


     確かに2014年あたりは朝日新聞あたりがゴタゴタしてるな〜とは思っていたし、世間ではそれなりに騒いでいたと思うけど、当時の自分はほとんど関心なかった笑。「え!?慰安婦報道って嘘なの!?やばいじゃん。今までのはなんだったの?」ぐらいは思った記憶。ちなみに、これは「吉田証言」問題らしく、筆者がお辞めになるきっかけとなった「吉田調書」問題とは別らしい…そりゃぼーっと生きてたら訳分からんとなるわ笑


     さらに、「池上コ

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    2023年06月10日
  • 朝日新聞政治部

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    政治家と新聞記者との関係が面白かった。このような関係性が、現在は失われていることが残念だ。
    新聞は使命を果たしたと考えられるが、新聞記者のような個人が独自に取材をして、あらゆるメディアを通じて発表する場ができるだろうと思うし、その願っている。

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    2023年05月14日
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年

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    なんで今の状況に日本がなっているかと言うのがよーく分かった。
    頭の悪い政治家、官僚。仲の悪い省庁同士、事なかれ主義、前例踏襲の行政。それが、悪いともちっとも思わない役場環境…
    我が市でも同じ様なことがあるかも…と疑ってしまう。
    泉さん、きっとまた違う土地で首長をなるのではなかろうか。

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    2023年05月12日
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年

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    こういうジャンルの本はあまり読まないのですが、買ってきた夫に「面白かった!」と薦められて。

    私の住む神戸市の隣の明石市
    暴言市長として有名ですが、この地域だけなのでしょうか?
    全国的にはどうなのでしょう?

    鮫島浩さんの質問に答える形で構成されています。

    過酷な地元明石での子供時代から、多様な経歴を積んで市長に。
    「四面楚歌」の中、どの党派にも属さず、市政にまい進されてきました。

    好き嫌いはあるでしょうが、やってこられたこと、お考えには納得できます。

    三年くらい前、ある式で表彰状を頂く時、緊張する私をリラックスさせ笑顔にしてくださいました。
    「ああ、思いやりのある方だなあ」と思ったこと

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    2023年05月08日
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年

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    4月に明石市長を退任した泉房穂氏へのインタビュー集。「私は、故郷・明石のことを心から憎み、心から愛している」という発言が重い。

    明石市政のことだけではなく、泉氏の政治家評・政党評も、率直で、面白かった。引退のきっかけの一つである専決処分についての考え方や、都道府県不要論など、地方自治に関する重要な論点にも触れられている。

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    2023年05月13日
  • 朝日新聞政治部

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    朝日新聞の内部告発本ではあるがその時々の政治家とマスコミの駆け引きが赤裸々に語られ、鮫島氏の視点ということを割り引いても面白かった。そして政治家によって報道が規制されていく様子に危機感を持った。
    朝日新聞もやっぱりお前もかという状態。自分の出世と事なかれ主義体質、鮫島氏も辞めなければ本に出来なかったわけで、辞める経緯は腹立たしいけれど辞められて良かったです。

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    2023年03月18日
  • 朝日新聞政治部

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    去年が毎日新聞150周年、日本に新聞制度が生まれた年ってことになっていて、本書の舞台の朝日新聞も1879年創刊だから140年以上の歴史を持っています。同じ頃生まれたのが鉄道だったり学校制度だったり郵便制度だったりするのを横目で見ると新聞って近代社会のインフラだったのでしょう。でも今、改めての新聞ってなに?って問いへの答えは実は新聞経営者も新聞記者も持っていないのではないか…思っています。本書は朝日新聞「吉田調書」問題の当事者の赤裸々な回顧録として生々しい記録です。生々しさと同時に感じる鼻につく匂いもあります。その発生源は、冒頭で著者が妻に指摘される「傲慢罪」というキーワードにあるように思われま

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    2023年03月18日
  • 朝日新聞政治部

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    書店で気になって、本屋大賞ノンフノミネートってことで読んでみることに。巨大組織に潰される個人のリアルレポートが恐ろしい。これは、まんま日本という国家に当てはめてもあながち間違いじゃない怖さ。政権の腐敗に合わせ、マスコミの矜持を失っていくさまがありありと浮かぶ。

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    2023年02月16日
  • 朝日新聞政治部

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    ネタバレ

    朝日新聞政治部

    著者:鮫島浩
    発行:2022年5月25日
    講談社

    タイトルは地味だけど、無茶苦茶おもしろかった。

    「吉田調書」とは、福島第一原発の事故直後、最前線で危機対応した吉田昌郎所長が、政府事故調査・検証委員会の聴取に答えた内容記録。政府は極秘文書として公開せず、隠し続けた。これを入手した朝日新聞は、2014年5月にスクープ報道し、大きな衝撃を与えた。しかし、同年9月、木村伊量(ただかず)社長は記者会見し、その記事の一部を取り消した。この記事のデスク(次長職)と吉田調書を入手した2人の記者(年上の部下になる)は、「捏造記者」として激しくバッシングされ、どういう理由かは不明だが個人情

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    2022年11月13日
  • 朝日新聞政治部

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    著者は朝日新聞の政治部エース記者として長年活躍しながらも2014年に福島原発の「吉田調書問題」の責任を取る形でそのポジションを降り、2021年に退社したのち、現在はメディア「SAMEJIMA TIMES」を運営している。そんな著者が朝日新聞で一体何が起きたのかを、反省と共に綴る一種の内部告発とも言えるのが本書である。

    朝日新聞の実態については既に様々な言説が飛び交っているし、本書で詳にされる内実も、そうした言説と大きな違いはなく、それらに対する裏付けであると言える。そうした点で、既に死につつある朝日新聞という企業がこのまま本当に死んでいくのだろうという思いを私個人は抱いたが、それ自体は本書の

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    2022年10月02日
  • 朝日新聞政治部

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    ネタバレ

    新聞記者と政治家の関係性は持ちつ持たれつの立場。
    朝日新聞内のガバナンス問題や、そもそも新聞記者って何なの?と影響力の大きな業界の暗黒面を知ることができた。日本社会が求めている有益なジャーナリズムそのものは、現体制が維持される限りお遊戯会(出来レース)みたいな報道内容に偏重していくんだろうなと少し悲しくなりました。かと言ってナイトクローラー的なアメリカ報道に偏るのも良くないと思うのですが。。隠蔽・保身だけの世界は自分には合わなそう。

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    2022年09月29日
  • 朝日新聞政治部

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    記事の問題については、一方からの意見になるので触れないでおくとして、現在の新聞業界を取り巻く状況と朝日新聞社の内情はよくわかった。そして、著者のジャーナリズムへの信念も。
    新聞社でもパワーゲームやってるんですね。
    ネット社会になって、批判を避けるのは社会的潮流ではあるが、ジャーナリストは空気を読んだり忖度とかなしに情報を届けてほしいと切に思う。

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    2025年09月28日
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年

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    泉房穂&鮫島浩という組み合わせに心躍らせて読み進めたのだけど…この2人なら,こうなるよね,という「期待通り」過ぎる内容で個人的にはインパクトに欠けたのだけど,自民党しか,又は自民党とその補完部隊しか選択肢がないと思ってる人はもとより,自民党の対立軸は立憲民主党とか国民民主党だと思っている人には是非読んでいただいて永田町の茶番に気がついてほしい.
    泉さんの『どっちを向いて仕事しとんねん!』こそ,僕たちが一番注視しなきゃならないところだし,国民を見て仕事している人を選挙で選んで行くしかないのだよね.

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    2023年12月20日