鮫島浩のレビュー一覧

  • 朝日新聞政治部
    吉田調書報道に翻弄された元朝日新聞デスクによる新聞ジャーナリズムの実像を詳細に描いた渾身の1冊。
    巨大メディア組織内において、何が行われ、どのように意思決定され、記事として世の中に報道されるのか、その実情を、筆者が体験してきた出来事に基づき、実名を挙げて生々しく記されている。新聞報道の構造的限界を変...続きを読む
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年
    政治に疎いので政治家とさまざまな団体の癒着を知り憤り…子育て支援に力を入れている泉市長を応援しています。
  • 朝日新聞政治部
     福島原発の事故についての吉田調書に関する朝日新聞の記事が誤報とされた件についての担当記者による反論と内部告発の本である。
     読みながら感じたのは、もう何が真実なのか分からないというこどだ。新聞社が誤報だったと謝罪したからと言って、それは圧力に屈して言わされていただけなのかも知れない。また、著者のチ...続きを読む
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年
    著者が明石市長として行ったことと2009年に民主党政権が当初やろうとしていたことは似ていると感じた。
  • 朝日新聞政治部
    【313冊目】原発事故時、福島第一原発から東電職員が所長命令に反して退避したことを報じたいわゆる「吉田調書」問題の責任を問われ、左遷された末に辞めた元朝日新聞記者による回顧録。


     確かに2014年あたりは朝日新聞あたりがゴタゴタしてるな〜とは思っていたし、世間ではそれなりに騒いでいたと思うけど、...続きを読む
  • 朝日新聞政治部
    政治家と新聞記者との関係が面白かった。このような関係性が、現在は失われていることが残念だ。
    新聞は使命を果たしたと考えられるが、新聞記者のような個人が独自に取材をして、あらゆるメディアを通じて発表する場ができるだろうと思うし、その願っている。
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年
    なんで今の状況に日本がなっているかと言うのがよーく分かった。
    頭の悪い政治家、官僚。仲の悪い省庁同士、事なかれ主義、前例踏襲の行政。それが、悪いともちっとも思わない役場環境…
    我が市でも同じ様なことがあるかも…と疑ってしまう。
    泉さん、きっとまた違う土地で首長をなるのではなかろうか。
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年
    こういうジャンルの本はあまり読まないのですが、買ってきた夫に「面白かった!」と薦められて。

    私の住む神戸市の隣の明石市
    暴言市長として有名ですが、この地域だけなのでしょうか?
    全国的にはどうなのでしょう?

    鮫島浩さんの質問に答える形で構成されています。

    過酷な地元明石での子供時代から、多様な経...続きを読む
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年
    4月に明石市長を退任した泉房穂氏へのインタビュー集。「私は、故郷・明石のことを心から憎み、心から愛している」という発言が重い。

    明石市政のことだけではなく、泉氏の政治家評・政党評も、率直で、面白かった。引退のきっかけの一つである専決処分についての考え方や、都道府県不要論など、地方自治に関する重要な...続きを読む
  • 朝日新聞政治部
    朝日新聞の内部告発本ではあるがその時々の政治家とマスコミの駆け引きが赤裸々に語られ、鮫島氏の視点ということを割り引いても面白かった。そして政治家によって報道が規制されていく様子に危機感を持った。
    朝日新聞もやっぱりお前もかという状態。自分の出世と事なかれ主義体質、鮫島氏も辞めなければ本に出来なかった...続きを読む
  • 朝日新聞政治部
    去年が毎日新聞150周年、日本に新聞制度が生まれた年ってことになっていて、本書の舞台の朝日新聞も1879年創刊だから140年以上の歴史を持っています。同じ頃生まれたのが鉄道だったり学校制度だったり郵便制度だったりするのを横目で見ると新聞って近代社会のインフラだったのでしょう。でも今、改めての新聞って...続きを読む
  • 朝日新聞政治部
    書店で気になって、本屋大賞ノンフノミネートってことで読んでみることに。巨大組織に潰される個人のリアルレポートが恐ろしい。これは、まんま日本という国家に当てはめてもあながち間違いじゃない怖さ。政権の腐敗に合わせ、マスコミの矜持を失っていくさまがありありと浮かぶ。
  • 朝日新聞政治部
    朝日新聞政治部

    著者:鮫島浩
    発行:2022年5月25日
    講談社

    タイトルは地味だけど、無茶苦茶おもしろかった。

    「吉田調書」とは、福島第一原発の事故直後、最前線で危機対応した吉田昌郎所長が、政府事故調査・検証委員会の聴取に答えた内容記録。政府は極秘文書として公開せず、隠し続けた。これを入手し...続きを読む
  • 朝日新聞政治部
    結局は癒着。
    「政治や社会の悪を大衆のもとに晒す」とか「隠された問題を暴く」とか大義名分を掲げていても、都合の悪い情報は世に出さないし、懇意にしていればなぜか機密情報がマスコミに流れるという醜い世界だということがわかった。
    そうやってマスコミによって世論が形成されている。
  • 朝日新聞政治部
    著者は朝日新聞の政治部エース記者として長年活躍しながらも2014年に福島原発の「吉田調書問題」の責任を取る形でそのポジションを降り、2021年に退社したのち、現在はメディア「SAMEJIMA TIMES」を運営している。そんな著者が朝日新聞で一体何が起きたのかを、反省と共に綴る一種の内部告発とも言え...続きを読む
  • 朝日新聞政治部
    新聞記者と政治家の関係性は持ちつ持たれつの立場。
    朝日新聞内のガバナンス問題や、そもそも新聞記者って何なの?と影響力の大きな業界の暗黒面を知ることができた。日本社会が求めている有益なジャーナリズムそのものは、現体制が維持される限りお遊戯会(出来レース)みたいな報道内容に偏重していくんだろうなと少し悲...続きを読む
  • 朝日新聞政治部
    組織で働く、同調圧力とたたかったジャーナリスト

    既に朝日新聞を退社し、フリーランスのジャーナリストとして活動する著者の、サラリーマン人生の「総括本」のようなもの。

    読後に「スカッとした」とか「すごい!」という感情を得たい人が読む本では無いんだろうなとは思っていたが、ここまで「モヤッ」とした気持ち...続きを読む
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年
    泉房穂&鮫島浩という組み合わせに心躍らせて読み進めたのだけど…この2人なら,こうなるよね,という「期待通り」過ぎる内容で個人的にはインパクトに欠けたのだけど,自民党しか,又は自民党とその補完部隊しか選択肢がないと思ってる人はもとより,自民党の対立軸は立憲民主党とか国民民主党だと思っている人には是非読...続きを読む
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年
    明石市長として、「5つの無料化」などの充実した子ども施策や、弱者に寄り添った先進的な条例の制定などで名を馳したが、「暴言」問題でも注目され、現在は明石市長を退任して全国に明石モデルを広めることに尽力している泉房穂氏が、ジャーナリストの鮫島浩氏を聞き手として、これまでの闘いの日々、議会論、政党論、役所...続きを読む
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年
    泉市長が退任した翌日に発売された本。
    肩書を外し、政治をケンカだと言い切るタイトルから、強烈な内容を想像したが、ある程度想像範囲内の内容。

    ただ、実際の市役所と議員の関係などは生々しく、読んでいて想像力をかきたてられた。

    既存のシステムに従わないことや、既得権益を持つ人たちと戦うということは、文...続きを読む