オークション・ラボのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
財の効率的な配分を目的としたオークション、マッチングなど制度設計理論であるメカニズムデザイン(マーケットデザインという呼称もな配分を目的としたオークション、マッチングなど制度設計理論であるメカニズムデザイン(この分野はマーケットデザインとも呼ばれ学問的な違いはあるのだろうが、ほぼ近似した内容であると理解している)。
本書はその分野の研究者である著者と、不動産売買オークションビジネスを長年手掛けているデューデリ&ディール社が共催するオークション・ラボという勉強会の模様を書籍化した一冊であり、メカニカルデザインという学問をどうビジネスに活用するかというヒントに満ちている。
実際の理論を知ろうとすれば、同じ著者による『マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学』などの方が丁寧であるが、本書は実際にビジネスサイドに人間からオークションの意味合いが語られている点が面白い。中でも印象に残ったのは、不動産のようにプライシングが難しい財の場合、オークションは価格の意思決定プロセスが透明であり売り手にとっての納得感が高まる、というポイントである。通常のプライシングが専門家による調査に基づくものであってもその過程がなかなか一般人には理解しにくい中で、かえってオークションの方が透明性が高い、という着眼点は以外かつ、オークションという制度のメリットを強く示している。