福田英一のレビュー一覧

  • うどん鶴亀亭 武蔵村山店

    Posted by ブクログ

    表紙や題名を見た限りでは、ある有名店の奮闘記を描いたノンフィクションかと思ったのですが、架空の店を舞台にした奮闘劇の小説でした。

    カツ丼専門店がうどんを手掛けるということで、主にうどんです。カツ丼はほぼ描かれていませんでした。

    店をオープンしたのはいいものの、クレームやパート・バイトとのコミュニケーション、本社からの視察、襲撃など一筋縄ではいかないことだらけです。その模様がドタバタしすぎて、側からみるとコミカルで面白かったです。
    また、男目線での恋愛論やエロ要素ありの出会いなど社員のプライベートな部分も描かれていて、破茶滅茶でした。

    どこの職場でも似たような境遇があるかと思います。
    男と女、社員とパート・アルバイト、若者と年配、上司と部下などそれぞれの立場での悩み・嫉妬などが交錯し、仕事のあるあるなこともあり、人とのコミュニケーションは大変だなと思わせてくれました。嫌な上司や癖のある社員、感のいいパート、色んな人間がいるんだなと改めて思いました。

    後半になると、唐突なことが次々と発生し、呆れたといいましょうか、開いた口が塞がらないかのように衝撃的すぎたまま終わったので、なんとも言えない感覚に陥りました。

    「他人の評価で人を判断するのではなく、直に会って話し、人となりを確かめること。」小説にも書かれていましたが、まさにそうと思いました。
    人との縁は大切にし、自分だけでなく相手のことにも常に目を向けようと思います。周りからどう思われているかわかりませんので。

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    2020年06月24日