寺島憲治のレビュー一覧

  • タイム・シェルター

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    認知症患者の治療ために生まれた特定の過去の時代設定を模した施設。
    これを一般の人も利用したい…となる。

    これはわかる。自分の若かりし頃を懐かしむ感じ。音楽も10代20代で聴いてたものが、今もいちばん心に響くし。

    ところが、この本の中では、いつの間にかヨーロッパの各国それぞれが、過去のどの時代の世界で生きていくかを選ぶための国民投票を実施するというところまで行き着いて…

    最初、なんだかよくわからんと思っていたけど、終盤に来て腑に落ちた。

    ところで、こういう本を読むと、その国の文化や歴史、風習等々を知っていたら、もっと面白く興味深く読めたんだろうなと思う。
    前にも書いたような気がするけど、

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    2026年08月04日
  • タイム・シェルター

    Posted by ブクログ

    2023年国際ブッカー賞のブルガリア文学。
    認知症患者のために’60sなど特定の年代を再現した「過去クリニック」。やがてそのノスタルジーは世界を飲み込んでゆく。

    あの頃はよかった…を問い直す。過去に逃避しようとする人々の姿が分断や不安に揺れる現代社会と重なる。
    個人の思い出の話から、国家全体が陥る過去への退行・集団的狂気へとスケールアップしていくさまがなんとも恐ろしい。

    60-80年代の欧米カルチャーに詳しいとより楽しめるかもしれない。 文化はあの頃のもの、でも文明はいまを保ってネットやスマホも使えるように…はご都合すぎるよね笑
    結局は今も昔もないものねだりなのかもしれない。

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    2026年06月16日