あらすじ
2023年ブッカー国際賞受賞! 「ブルガリアのジョージ・オーウェル」がノスタルジアに警鐘を鳴らす傑作
幸福だった時代を再現しアルツハイマーを治療するクリニック。患者は懐かしい記憶を追体験することで症状の改善を目指す。だが再現度が高まるほど、現実逃避を望む者が集い、やがて世界中で模倣される。過去は楽園か、それとも監獄か――ブッカー国際賞受賞作
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Posted by ブクログ
2023年国際ブッカー賞のブルガリア文学。
認知症患者のために’60sなど特定の年代を再現した「過去クリニック」。やがてそのノスタルジーは世界を飲み込んでゆく。
あの頃はよかった…を問い直す。過去に逃避しようとする人々の姿が分断や不安に揺れる現代社会と重なる。
個人の思い出の話から、国家全体が陥る過去への退行・集団的狂気へとスケールアップしていくさまがなんとも恐ろしい。
60-80年代の欧米カルチャーに詳しいとより楽しめるかもしれない。 文化はあの頃のもの、でも文明はいまを保ってネットやスマホも使えるように…はご都合すぎるよね笑
結局は今も昔もないものねだりなのかもしれない。