【感想・ネタバレ】タイム・シェルターのレビュー

あらすじ

2023年ブッカー国際賞受賞! 「ブルガリアのジョージ・オーウェル」がノスタルジアに警鐘を鳴らす傑作

幸福だった時代を再現しアルツハイマーを治療するクリニック。患者は懐かしい記憶を追体験することで症状の改善を目指す。だが再現度が高まるほど、現実逃避を望む者が集い、やがて世界中で模倣される。過去は楽園か、それとも監獄か――ブッカー国際賞受賞作

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Posted by ブクログ

認知症患者の治療ために生まれた特定の過去の時代設定を模した施設。
これを一般の人も利用したい…となる。

これはわかる。自分の若かりし頃を懐かしむ感じ。音楽も10代20代で聴いてたものが、今もいちばん心に響くし。

ところが、この本の中では、いつの間にかヨーロッパの各国それぞれが、過去のどの時代の世界で生きていくかを選ぶための国民投票を実施するというところまで行き着いて…

最初、なんだかよくわからんと思っていたけど、終盤に来て腑に落ちた。

ところで、こういう本を読むと、その国の文化や歴史、風習等々を知っていたら、もっと面白く興味深く読めたんだろうなと思う。
前にも書いたような気がするけど、ざっとでも世界の現代史を学びたいな。

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

2023年国際ブッカー賞のブルガリア文学。
認知症患者のために’60sなど特定の年代を再現した「過去クリニック」。やがてそのノスタルジーは世界を飲み込んでゆく。

あの頃はよかった…を問い直す。過去に逃避しようとする人々の姿が分断や不安に揺れる現代社会と重なる。
個人の思い出の話から、国家全体が陥る過去への退行・集団的狂気へとスケールアップしていくさまがなんとも恐ろしい。

60-80年代の欧米カルチャーに詳しいとより楽しめるかもしれない。 文化はあの頃のもの、でも文明はいまを保ってネットやスマホも使えるように…はご都合すぎるよね笑
結局は今も昔もないものねだりなのかもしれない。

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2026年06月16日

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