アルネ・ダールのレビュー一覧

  • 狩られる者たち

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    先の見えない展開で、
    血生臭い話だけど嫌にもならず
    物語の中に引き込まれます。
    一気読みしたかった!
    結局、何日かに分けて読んだけど、あれどうなるんだろ?と他の事しながら先が気になる感じ。

    続編も訳されて発売されることを望みます‼︎

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    2022年12月17日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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    ネタバレ

    初のアルネ・ダール。
    翻訳ミステリ大賞シンジケートで紹介されていて読みたくなったので。

    評判どおり、物凄く面白かった!
    食傷気味だった北欧ミステリかつはみ出し刑事ものではあるけど、そんなこと吹っ飛ばすほどに面白かった。

    話の入りは北欧刑事ものではあるが、特に第二部の取調室の攻防以降、印象がガラリと変わる(この攻防自体も面白い)。ここまで先が気になり、ページをめくる手が止まらない小説も久しぶりだった。

    最後は、多分賛否両論なんだろうけど、個人的にはいい知れぬゾッとする感じも素晴らしいと思った。
    シーズンが続くというか。

    シリーズとしては5作くらい出てて、ただ翻訳は2冊目までらしい。非常に

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    2022年11月24日
  • 狩られる者たち

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    前作のラストから物語が始まる。

    今回も意表をつく展開の連続。
    冒頭からの、まるで断片のような逃亡シーンから煙に巻かれる。

    描写は実に細かいのだが、何が起きてるのが理解できないように話が進められ。それが突然全景が見えたかと思うと、一瞬で真相が変わって行く。

    実に見事に話が練られていて、事件を追う刑事と公安捜査官の二人組と共に、真相を求めて事件の迷宮を巡ることになり、ラストまで濃厚なサスペンスを堪能できる。

    早くも次の作品が読みたくなる。
    実に映像化向けの作品で、映画ではなく6話くらいのTVシリーズにしてほしい。

    しかし、北欧物は登場人物の名前が憶えられない…
    (丁寧で工夫の跡がうかがわ

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    2021年12月23日
  • 狩られる者たち

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    「サム・ベリエル」シリーズ第二弾。前作『時計仕掛けの歪んだ罠』の驚きのラストを経ての今作。物語を通して不安や、焦燥、恐怖のようなものが流れている。刑事を辞め信じられるものがないなかで追い詰められていく展開と二転三転する捜査。犯人側の不気味さ、ベリエルの感じているもの、シリーズとしての謎の提示と今作も読み応えはたっぷりでまだ二作目だけれどこの先も信頼できるシリーズ。次作も邦訳されることを願うばかり。

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    2021年07月24日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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     日本では8年前に『靄の旋律 国家刑事警察 特別捜査官』一冊しか邦訳されていないが、スウェーデン本国では大御所の作家であるようだ。複数捜査官による警察小説を得意としつつ、別名義で純文学を書き、文芸評論家であり詩人でもあるいわゆる表現のプロ。そのイメージはページを開いたところからがつんと来る筆力を見ると、なるほどごもっとも。

     冒頭、二人の少年の印象的なシーンから、いきなり犯罪現場らしき場所での警察突入シーンに視点が移る。読者はこれですぐに持っていかれるだろう。

     少女たちの連続失踪事件を追うベテラン刑事の目線で語られる一部から、マークされた怪しげな女性の事情聴取と尋問が始まるが、その辺りか

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    2020年08月15日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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    10月25日、日曜日の朝10時14分から物語は始まる。そして、ちょうどその1週間後、11月1日の同時刻に物語は終わる。

    要はたった1週間のあいだに起こる出来事なわけだけど、その間に過去の記憶と現在とをめまぐるしく行き来しながら、ものすごいスピードと濃さで事件が展開していく。(時間表記が24時間制じゃないので、「10時」とかだけあると朝なのか夜なのか一瞬分からなくなるほど。)

    ナタリー・フレーデンの尋問辺りまでは、いちいち色々冗長な気もしてたのだけど、その後一気に物語が花開いていく感じ。そこまでは、回りくどい言い回しとか無駄な罵詈雑言にちょっと辟易しちゃったりもするのだけど、まぁ我慢かな。

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    2025年10月05日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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    北欧サスペンスって感じの、重く湿ったストーリー。展開が面白く、飽きない。
    カラッとした感じのが好きな人は、余り適さないと思う。
    そして続きが気になる…。

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    2025年09月12日
  • 狩られる者たち

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    ネタバレ

    スウェーデンの作家、アルネ・ダールのシリーズ作品。「時計仕掛けの歪んだ罠」の続編。

    雪原に建つ精神病棟から逃げ出した患者。患者の名は、サム・ベリエルで…

    前作もだが、今作も何も紹介できない作品。というのも、何を説明しても一作目の展開に触れてしまうので、書評家の方とか大変だと思う。

    前作ほどの衝撃はなかったが、今作もとんでもない展開に。二転三転する展開がこのシリーズの醍醐味だと思うが、目まぐるしい展開に全体像が薄まってしまうため、良し悪しだと思う。個人的には楽しめたが…

    非常に残念なのは、めちゃくちゃ続く終わり方なのに、続編が出ず、新シリーズの出版が始まったこと。一作目の衝撃的なラストの

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    2025年07月15日
  • 円環

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    爆弾事件を国家作戦局の捜査チームが追う! 容疑者は元警部でプレッパー、エコテロリストか… #円環

    ■あらすじ
    スウェーデンで爆破事件が発生、被害者は気温変動や環境破壊に関係する仕事に従事していた。国家作戦局(NOD)は主任警部エヴァ・ニーマンをリーダーとする捜査チームNovaを立ち上げ、犯人を追うことになった。

    エヴァの元に犯行声明の手紙が届くのだが、見覚えがある言い回しを見つけた。それは、かつてNODの元警部ルーカス・フリセルがよく使う言い回しだったのだ…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    エコテロリストって、日本ではあまり馴染みがないですよね。世界一環境への意識がたかいスウェーデンなら

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    2025年05月31日
  • 円環

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    ネタバレ

    2025年の16冊目は、アルネ・ダールの「円環」です。アルネ・ダールの作品を読むのは、「狩られる者たち」以来でしょうか。
    環境破壊に関係する企業の幹部が、爆弾により死亡するという事件が続けて起きます。事件は、環境テロリストによる犯行と思われます。いかにもスウェーデンらしさを感じてしまいます。
    事件の犯行声明と予告が、国家作戦局のエヴァ・ニーマン主任警部宛で届きます。何故、彼女の元に届いたのかが鍵となる理由ですが、彼女のチーム“NOVA”が捜査に当たる事になります。チームの面々がそれぞれ個性的で良い味を出しています。特にシャビール・サルワニがカッコ良い。
    そして、もう1人の主人公というべき、エヴ

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    2025年04月29日
  • 円環

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    スウェーデン・ウプサラ市郊外の高速道路を走行中のBMWが、突然暴走し菜の花畑で炎上した。死亡したのは、運転中の大手製鉄会社幹部。一週間後、石油業界のキャンペーンを手がけていた広告会社幹部が第2の爆破事件で命を落とす。被害者はどちらも気温変動や環境破壊に関係していた。
    容疑者に挙げられたのは、15年前に先端技術の活用を拒否したがためにある誘拐事件の解決に失敗して辞職し、森で隠遁生活を送る元警部ルーカス・フリセル。当時の彼の部下で今は国家作戦局(NOD)の主任警部エヴァ・ニーマン宛てに、彼からと思われる犯行予告の手紙が届いていたのだ。
    エヴァは、立ち上げられた特捜班Novaの曲者たちを率いて事件の

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    2025年04月19日
  • 狩られる者たち

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    北欧ミステリー。最初は訳がわからなかったけどだんだんと引き込まれていった。海外ミステリーはまりそう。

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    2025年01月29日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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    最初、設定が4MKシリーズに似てるなと思っていたけど、途中から、もう一人の主人公が現れて、とても面白い展開になる。
    雨のシーンが執拗に書かれ全体的に暗いムードなのは北欧ミステリぽっい。
    読んで、ぐいぐいと引き込まれて行く。読み応えがある作品。

    だけど、読み終えて驚愕の事実を知る。これ続くんだよ!いわゆる3部作らしい。
    ところがだよ、この続き「狩られる者たち」は出版されているのに、その先が無い!
    アネル・ダールはすでに、このシリーズを5作品、出版してるけど日本では2作目までしか、出版されていないんだ。

    これ最悪!2冊目を読むかどうかも迷って、さらにイライラするのが嫌なので、次の作品を読むのを

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    2024年11月21日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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    「怒涛の展開」
    こんなにこの言葉が似合うミステリーは、滅多にない。

    どんな感想を書こうとしても、全てネタバレになるような気がして、書けない。

    北欧ミステリーは好物だけど、またひと味違う。
    印象的なのは「雨」……。

    でも、最後だけは気に入らない。
    次を「読まなければいけない」のと、「読みたくて仕方ない」は、違う。
    だからちょっと残念。
    なぜそう思うかは、やっぱりネタバレ。

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    2023年10月04日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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     今までに経験した事がないストーリー展開。一体どんな結末をむかえるのか。そして次作へと引っ張るその嫌らしさww。北欧ミステリーはこうでなくっちゃ!!

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    2022年08月10日
  • 狩られる者たち

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    シリーズ第1弾より、こちらの方がさらに面白かった。まさかのまたまた続き物…
    ストーリーは面白いけれど、外国人特有のつまらない会話のキャッチボールが読んでいて辛い…
    と思って読み飛ばしていたら、直ぐ大切なことまでスルーしてしまいそうで怖い。
    次回作も期待します。

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    2022年07月26日
  • 狩られる者たち

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    めちゃめちゃ引き込まれた。
    前作に引き続き猟奇的な事件の裏に巨大な影が見え隠れしてるのも良い。
    日本に来る北欧ミステリーあるあるかもだけど、こちらもベリエル&ブローム”シリーズ”になってて、本国では第五作まで出てるそうなので、ぜひ日本でも出してほしい。

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    2022年07月24日
  • 狩られる者たち

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    少女連続失踪事件の被害者救出に貢献しながらも、刑事の職を辞することになったベリエル。それでもひとときの安堵に身を委ねていた彼を待っていたのは、あまりに衝撃的な“結末”だった。それから十日余り。雪原に建つ病院の一室で目覚めた男“サム・ベリエル”は、本能に導かれるかのごとく、逃走を試みる。一方、ベリエルの元同僚ディアのもとには見知らぬ女性から不穏な手紙が届いていた…。

    何じゃ、こりゃあ!という作品。これは続けて読んだ方がよいシリーズです。

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    2022年03月21日
  • 狩られる者たち

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     ぼくら読者が生きている現実と遠く離れたところ。政府、公安、警察そして個人が絡み合いつつ、個の犯罪と国家的策謀が絡み合う中、それらの複雑な力学に巻き込まれる個人=ストックホルム警察のサム・ペリエルと公安警察の元潜入捜査官モリー・ブロームを主人公にした四部作の二作目である。

     こう書いただけでだいぶややこしいイメージが沸こうかと思われる。しかしその通り、ややこしいなどというものではなく、我々一般人が見させられている現実というものの本質はどれだけの仕掛けに満ちたものであるのか? そういう世界構造の精緻すぎる複雑さ、もう少しわかりやすく言えば陰謀により秘匿されている真実の多さに呆れ返りたくなる世界

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    2022年01月02日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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    北欧モノの例にもれず、陰鬱なトーンが全体を支配している。そして残酷な殺人事件…。

    文章が細密で、序盤の取り調べシーンの濃厚な描写は迫力満点。しかもそこからのプロットの展開も見事で、ラストまで一気に楽しめる。
    比喩や暗喩が多いうえに緻密な文章で読み応えあり。

    しかし、完全に事件は解決しておらず続編に続く、かな?

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    2021年12月08日