しまおまほのレビュー一覧

  • 家族って

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    もくじに書いているタイトルから
    暖かくて、透明で、
    カーテンをふわりとさせるような風が抜けるような爽やかさで、すてきなエッセイ。


    日常の一部に
    付かず離れずの家族がいる。


    すてきすぎて、通勤電車のなかで涙、涙。
    電車で泣いてる輩がいたら、私です。

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    2023年05月23日
  • 家族って

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    同世代の筆者は、女子高生ゴリ子にはじまり、これまで触れてきたカルチャーの中でチョイチョイと私の前に現れてきた。地方都市に住み、都会へ憧れを拗らせていた自分には『東京の空気を自然に吸ってできた都会の結晶』のように輝いて見えてきた気がするけど、本書を読んで、ご本人が踏んできた日々から滲み出る感性に、”東京”が混ざっていることの当たり前の事実、同世代の一人の女性が生きてきた、自分と同じ日々を感じた。
    感動するところが具体的にあげられる訳でもないのに、時折じんわりとするような、そんな文章。とても良かった。

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    2022年03月08日
  • 家族って

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    20210702
    夜、アイスクリームを買いに散策へでかけることを
    「チンピラ行くか」
    としまお父が呼ぶこと。
    ああ、まさしく文化だなあ、と思った。
    どこにでもあることだけれども、そこにしかないこと。
    それを掬い取るしまおさんの感性はやはり素晴らしいなと再確認しました。

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    2021年08月15日
  • スーベニア

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    ネタバレ

     てっきりずっと憧れていた写真家の人と結婚するものだと思っていたので思わぬ展開に声が出る。その後、BUBKAタブーで吉田豪さんによるインタビューを読むと本当に籍は入れていなくて別居婚状態であるとのことだ。結婚相手の彼に対してご両親が毛嫌いしている感じや、彼ご本人の態度のひどさも相当で、すごく生々しくてハラハラする。これまでしまおさんの本は何冊か読んでいるので、それらで読んだご両親の感じと結びつかなくて、相手によって感じが変わるのかそれとも創作だからなのだろうか。

     主に3人の男性が登場するのだけど、どの人物も長所と短所が描かれている。よりにもよって特に短所というかくせの強い人と結婚していて、

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    2020年09月07日
  • しまおまほのおしえてコドモNOW!

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    今どきの、おもに首都圏に住む子どもたちに、しまおさんがインタビュー。
    親御さんの職業もバラエティに富んでいて、子どもたちはさらに個性豊か。
    進学塾特待生の子にも、自閉症の子にも、不登校の子にもフラットにインタビューしているのが、しまおさんだなぁ。
    巻末の教育学の先生のインタビューまで良かった。話が脱線して奥様につっこまれるところも。

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    2024年06月22日
  • 家族って

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    初めて読む作家さんの本だが、幼い頃の家族の思い出話を読むうちに、まほさんの身内になったような錯覚を覚えた。お祖父さんやお祖母さん、そしてお父さんに会ってみたいと思った。

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    2022年01月29日
  • 家族って

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    しまおまほさんの小さい頃のお話が素敵だった。
    ひとの大切な思い出の時間を覗かせてもらってる、心地良い罪悪感を味わえた。

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    2021年07月27日
  • 家族って

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    しまおさんの文章は『あの頃』の空気感を帯びている
    その『あの頃』がいつなのかハッキリとはわからないが確実にその匂いが鼻孔をくすぐり、セピア色になってしまったが大切なあの場所へタイムスリップさせてくれる

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    2021年07月22日
  • 家族って

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    TBSラジオでお馴染みの著者によるエッセイ集。ラジオ界のトリックスターを体現する普段の喋り方とは全くイメージが異なるシャープな文章。独特の着眼点は健在で、タイトル通り様々な角度から「家族」という現代的なテーマについて書かれている。個人的には元トモ話の香りがするエッちゃんのエピソードが好きでした。

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    2021年05月05日
  • スーベニア

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    ネタバレ

    角田と結婚したくない。随所に譲れない部分がでてくる。その他は幸せなんだろうが向き合いたくない奴。文雄の子であってほしい。結婚って勢いが必要なのかもしれない。

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    2020年08月04日
  • スーベニア

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    単行本の字の大きさに開いてビビる。
    フラフラフラフラ、しっかりせい…!と思うけど、自分にもこういう感覚あったなと思う。
    角田みたいなのはうーん、ダメだ。それでも浮ついたりするのか。自分の心に嘘をつくなとド正論つかれても、こうなってしまうんだろう。スーベニアに罪はなし。

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    2020年08月02日
  • スーベニア

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    ネタバレ

    「大変なことになったねぇ」
    「大変だねぇ」
    周りに学生カバンを放り出し、二人ともセーラー服のままコタツに足を突っ込んだ。
    猫の千世が、足にぶつかった。後ろではツカちゃんの妹が『小学4年生』を読んでいた。
    「お姉ちゃん、ねえ『ぽんぽこ』のビデオ観てもいい?」
    「ダメだよ、これからゲームやるんだもん」
    「なにやんの?」
    「ツインビー」
    「えーぽんぽこ観たい~」
    「あーとーで!」
    「じゃあ、ゲーム死んだらすぐやらして」
    「死んだらね」
    「早く死んでね!」
    ……ツカちゃん、元気かな。 看護師になったって言ってたけど。
    (p.142)

    「わたしに言われても困るよ」
    「 黙ってるのは推進派と一緒だよ」

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    2020年06月14日
  • スーベニア

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    ‪TBSが誇る“ラジオ界のトリックスター”による初の長編小説。本業はこっちなわけでラジオのイメージで読み始めるとびっくりするかもw静かにリアルに描かれる1人の女性の人生。第2・3章またぎで仰々しく描かれた放火事件がその後特に伏線として機能しないのが素晴らしい。人生なんて回収されない伏線だらけだ。あと“こじらせ散らかしたライムスター宇多丸”とでも言うべき角田のクズっぷりも酷いw‬

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    2020年06月07日
  • 家族って

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    文章が上手だからとても読みやすかった。
    イメージしていたよりもしまおまほさんの御両親て、きちんとしていたのだなというのが読後の印象です。
    変質者にあやうく連れていかれそうになったときのお父さんの注意の仕方も凄い。
    そして、私もしまおまほさんと同世代なので10代後半から20代前半くらいの映画や雑誌の話が懐かしかった。
    良い意味でその時代のテイストを失っていない方だなと思います。

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    2025年10月03日
  • 家族って

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    はじめのエッセイがすさまじく良い。このためだけに一冊買う価値あり。

    家族ってほんと、何なんだろう。血がつながっていても別個の人間だし、無理に好きでいつづける必要もないけど、他の人間関係にはない濃さが、ときに謎の味わいを生むこともあって、あなどれない。

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    2021年05月15日
  • 家族って

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    しまおまほさんのエッセイ。
    幼少期から今まで日常における家族の思い出やぼんやりした気付きを綴っていた。
    ほんわかした文章の中で不穏な描写が闖入してくる。「私たちは毎日死ぬ練習をしているの。死んだら夢を見ないで寝ているのと一緒なんだよ。」とか
    子供の頃不審者について行ってしまったしまおさんがお父さんに首を絞められて「やろうと思えばやれるんだぞ。わたしは放したけど、本当に殺そうと思うやつは放さないぞ。息しなくなるまで続けるんだぞ」とか。家族の事を描きながらどこか死の匂いがした。

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    2021年05月03日
  • スーベニア

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    タイトルと帯「あなたがくれたもの。欲しくてもくれなかったもの。」
    読み終わったあとにあらためて考えてしまう。

    結末は意外だけど、このフレーズはリアルに響く。
    人生、そんなものなのだ・・・と。

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    2020年10月12日
  • スーベニア

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    主人公のシオは、しまおまほさんだと思う。
    好きな気持ちに正直にならないまま、ダラダラとそんなに好きでもないDV傾向の男として付き合う。女性は不可解。

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    2020年08月04日
  • スーベニア

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    流される35歳女性カメラマンのお話。

    第一章
    第二章
    第三章
    第四章
    第五章

    女性カメラマンのシオが居酒屋で出会った文雄は、不思議な空気を纏う男。

    近づくと離れ、離れると近づく曖昧な関係にしびれを切らし、流されていくシオ。

    寂しいのは嫌、でも干渉されたくない、自由でいたい、でも愛されたい。

    アラサー女子の心模様。


    いまいち感情移入できなかった感じ。
    知らない登場人物がパッと出て来て戸惑い、キーマンでもないように流れていく。
    文学寄りだから?

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    2020年07月29日