しまおまほのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレてっきりずっと憧れていた写真家の人と結婚するものだと思っていたので思わぬ展開に声が出る。その後、BUBKAタブーで吉田豪さんによるインタビューを読むと本当に籍は入れていなくて別居婚状態であるとのことだ。結婚相手の彼に対してご両親が毛嫌いしている感じや、彼ご本人の態度のひどさも相当で、すごく生々しくてハラハラする。これまでしまおさんの本は何冊か読んでいるので、それらで読んだご両親の感じと結びつかなくて、相手によって感じが変わるのかそれとも創作だからなのだろうか。
主に3人の男性が登場するのだけど、どの人物も長所と短所が描かれている。よりにもよって特に短所というかくせの強い人と結婚していて、人生のままならなさを深く感じる。でも誰と結婚したとしてもつきあう時間が多いと短所が目立つのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「大変なことになったねぇ」
「大変だねぇ」
周りに学生カバンを放り出し、二人ともセーラー服のままコタツに足を突っ込んだ。
猫の千世が、足にぶつかった。後ろではツカちゃんの妹が『小学4年生』を読んでいた。
「お姉ちゃん、ねえ『ぽんぽこ』のビデオ観てもいい?」
「ダメだよ、これからゲームやるんだもん」
「なにやんの?」
「ツインビー」
「えーぽんぽこ観たい~」
「あーとーで!」
「じゃあ、ゲーム死んだらすぐやらして」
「死んだらね」
「早く死んでね!」
……ツカちゃん、元気かな。 看護師になったって言ってたけど。
(p.142)
「わたしに言われても困るよ」
「 黙ってるのは推進派と一緒だよ」
「説教しに呼んだワケ?」
「……や、悪りい、そうじゃなくて。気晴らしをしようと思ってただけで」
腰にぶら下げたキーチェーンの先には「NO NUKES」の文字。
「 ワタシだって、イイと思っているわけじゃないよ」
「わかってるよ、ゴメン」
「エラそうに講釈たれるほど知識もないから……」
小難しい話をする人が増えた。 風紀委員みたいに振る舞う人が増えた。他人に、意見表明させたがる人が増えた。それに答えられないと「アッチ側」と言われたりする。
(p.161)
後日アキオは九つ下の彼女・イチコの二十六歳の誕生日に七万円のBMXを買った。
「約束しちゃったしさ」
アキオは電話口で言い訳をした。
「別にわざわざわたしに報告をしなくてもいいんじゃないの」
「や、なんとなく……この間話してたし」
「……ふーん。で、どうだった?」
「スッゲー喜んでた」
「ヨカッタじゃん。で?」
「やらしてくれた」
「サイアク」
「超やらしてくれた」
「しね」
(p.165)
「まとも? まともって一番ツマンなくないですか? ボク、確信しちゃいました。人から反対されればされるほど、その意見が正しいって思うタイプなんで」
(p.280)
・天才エッセイスト(と自分は思います)しまおまほによる初の長編小説。
・しまおさん世界の大きな魅力である「ぼんやり」。
主人公のそれが年齢、世相と共に周囲とズレが生じていく姿が切ない。ぼんやり生きてもいいじゃないですか。
・単行本化は相当な重圧だったらしく発売前に「不安で泣いちゃった」とラジオで語る。
・エッセイで輝いていた文体が小説として読むとあれ?と思う部分もあり。ただ、会話描写など変わらずしまおさんらしく周囲を切り取る鋭さが光る。
・後半の展開は個人的にはまさにホラー。主人公の体調不良の原因が判明するシーンでは思わず「ギャッ!」と声が出そうになった。
・自分の中にも確実に住む角田には気をつけなければと自戒。
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Posted by ブクログ
・面白かった〜。
・存分に楽しんだけれど、あまり高い評価が似合わない?気がするので、星はこの位で。でもめっちゃ面白かった。
・ミュージシャンの子供、というのも良かったな。前作も面白かったけれど、今回は「知っている」人達の子供、という所でなんかまた違った感慨があった。「ヘ〜!」っていう。何かでもみんなやっぱりその人の子供、という納得感もあり、面白かったな。
・あとやっぱしまおさんすげ〜な、っていう。そうなるとは分かってはいたけど、ちゃんと子供達とスウィングしている。あとがきで心掛けを書かれていたけど、自分が子供と対している時の事を思い出して、成程、と思ったり。
・雑な感想だけど、子供っていいな、っていう。