滝沢カレンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
9月に本書が大賞を獲り、直前までドッキリを疑っていた滝沢カレンがホントに獲ったのだと確信して号泣したという記事を読んで、予約した。3か月かかった。レシピ本大賞をとるだけあって、とっても新鮮な刺激をくれる本だった。
レシピ本の定型を外し、文、イラスト、完成写真で構成され、文は「撮影現場でそのまま書き、言葉が沸き上がっているさま」がそのまま本になったらしい。分量表示は一切無い。その面白さは、ひとつの料理をピックアップして此処に紹介すれば忽ち理解されるのだけど、いかんせん、レビューが長くなりすぎる。
不思議なことに、「ほぼほぼ」失敗なく作れそうだという文章になっている。そもそも、自分がつくる毎日 -
Posted by ブクログ
これはレシピ本です。作り方が載っています。
でも、こんなに抽象的、感覚的なレシピ本は初めてです!
テレビで紹介されていて、中身をチラリと目にする機会があって良かったです。そうでなければ、おそらく手に取ることはなかったであろう本です。
こんなに楽しい料理本があったなんて。
お料理初心者さんには…いえ、センスのある方なら全然大丈夫。でも、少なくとも、レシピ本を見て、少々ってどのくらい?何ミリリットルなの?ひとつまみってどのくらいなのー!??ってな具合に曖昧な分量が味見で判断できなかった頃の、新米主婦だった私(当然若い頃に家の台所の手伝いなどしてこなかった)では、途方に暮れるような内容です。
こ -
Posted by ブクログ
一応ジャンルは料理としましたが、私はこれを短編集として楽しみました。
巻末にそれぞれのレシピについてタイトル(料理名)と共に登場人物(本来それは材料と呼ぶ)と書かれていたので自分のスタンスは間違ってなかったなと確信しました。
それにしても本当に独創的?な言葉遣い、言い回し、表現力。料理のレシピを読んでこれほど大爆笑することはこれまでも、そしてこれからもないと思います。
これだけ独創的?でありながらきちんと料理を作り上げられるであろう必要最低限の情報が盛り込まれており、言いたいことも適格に伝わってくることにさらに驚かされます。
テレビを見ていても時々思うことですが、カレンさんは実は地頭の良い人 -
Posted by ブクログ
彼女の文章、ほんと好きだなぁ。飾らない言葉のなかに見え隠れする文学性がおもしろい。そしてたまにGoogle翻訳みたいになってるのが可愛い。きっと天性のセンス、生まれもっての魅力なんだろうな。
このレシピ本には正確な計量や調理方法はちっとものっていない。のっていないけれど、食材のひとつひとつが生き生きと物語(結婚式やタイ旅行や教育実習)を楽しんでいるのが伝わって、とってもおいしそうな料理ができあがっている。
ロールキャベツ好き。ロールしたときに横から豚ひき肉乙女がはみでていたら包容力オーバーなので、ほかのキャベツ男をお選びください。とな。
あとはお酢をリーダーにドボドボのドボぐらいいれる鮭の南 -
購入済み
ファンじゃなくても楽しめる
「『塩少々』なんて書き方では曖昧過ぎてわからない」
料理初心者がレシピ本を見た感想としてよく聞く話だが、この本はそんなレベルをはるかに超える。
「早足で来てサクッと帰宅するくらいの量でお願いします」と言われて「はいはい。これくらい入れればいいんだね」と納得できる人はいるのだろうか。私は何を想像すればいいのかすらわからない。
普段タレント本を買うことはないし、そもそもタレント滝沢カレンのファンでもないのだが、試し読みしてみたら面白かったので思わず買ってしまった。あまりに独特な表現、ストーリーテリングなので、意味を理解してツッコみながら読もうとするとすぐに疲れてしまう。一日数作 -
Posted by ブクログ
自分が中学生の時に書いたファンタジーを掘り起こしてきて読んでいる感覚と似ている。
当時はベストセラーになっちゃうんじゃないかと本気で思っていたくらいの自信作だったのに、文章や言葉選びの稚拙さに小っ恥ずかしくなる反面、おとなのまねをして背伸びした言い回しが愛おしくてたまらなくて。一方で、子供ならではの奇想天外な発想とかまっすぐな表現に時折ハッとさせられたりもする。
やっぱり人間は「自分には書けない」小説に惹かれる生き物なんだろうなと。大人になってもこんなにピュアな文章が書ける滝沢カレンは、改めて魅力的な人間だなと思う。好き勝手やってくれてありがとう。
好き語録(ややネタバレ):
上田 -
Posted by ブクログ
また長らく体調を崩して、久しぶりに一冊読み切ることができました。嬉しい。それはさておき。
滝沢カレンさんが古今東西の名作のタイトルと少しの原作の情報を頼りに紡ぎ上げた物語たち。本書のタイトル通り、まさに馴染み知らずだ。
独特の言い回しの効いたカレン節は活字でも顕在で、少し読みにくい部分もあったけれど、カレンさんの自由な発想で紡ぎ上げられる物語たちがどこへ向かうのか、ワクワクしながら読み進めることができました。
カフカの変身を元にしたカレンさんの変身が本書の中で一番好きですね。あとは若きウェルテルの悩みも好みです。
各話ラストに原作のあらすじが載っていて、未読の作品も気になる仕様。
以下備忘