一応ジャンルは料理としましたが、私はこれを短編集として楽しみました。
巻末にそれぞれのレシピについてタイトル(料理名)と共に登場人物(本来それは材料と呼ぶ)と書かれていたので自分のスタンスは間違ってなかったなと確信しました。
それにしても本当に独創的?な言葉遣い、言い回し、表現力。料理のレシピを読
...続きを読むんでこれほど大爆笑することはこれまでも、そしてこれからもないと思います。
これだけ独創的?でありながらきちんと料理を作り上げられるであろう必要最低限の情報が盛り込まれており、言いたいことも適格に伝わってくることにさらに驚かされます。
テレビを見ていても時々思うことですが、カレンさんは実は地頭の良い人なのだなということ。
辛い時や、お腹が空いてるけどあんまり作りたくない時に眺めたら元気をもらえそう。
カレンさんの望み通り?「台所の片隅にでも置き去りにして」おきたい一冊です。
追記
こちらの本の出版社であるサンクチュアリ出版の広報部の小さなチラシが入ってました。
そこには「サンクチュアリ出版の本だから買いたい」と思ってもらえるような本を作りたい、と広報部の人の思いが綴られていました。
十数年も前ですが、自死で家族を喪った人の手記だったかインタビューだったかサンクチュアリ出版からの本で、当時はそういう本をあまり見かけたことがなかったし出版社もまだ新しかったような記憶があるので「チャレンジングだな」と感じた覚えがあります。その後も意外なテーマや新しい視点の本を見かけることが多くて個人的に注目している出版社でした。
カレンさんのこの一冊も、著者だけでなく出版社に
とってもチャレンジングな一冊だったかも、と思いました。やはり注目の出版社です。