人間の心理に興味があるので、読んでみた。
窃盗症の人は周りにいないのでその部分はふむふむと思読んだが、窃盗症も依存症の一つで、依存症の人間の心の奥底としては苦痛から逃れたいためのセルフケアとして依存行為を使っている、とあり、なるほどなあとなった。そして依存症そのものの好物は「秘密と孤立であり、抜け出すには適度な人とのつながりを持ち、秘密と孤立を減らしていくこと」とあった。
たしかに人との適度なつながりって大事だなあと実感する。私は長らく専業主婦で、それ自体は全然自分的には困っていなかったが、パートに出るようになって職場の人間関係に恵まれたこともあり、発散場所が一つ増えたことによって気持ち的になんだか楽になった部分がある。
また読んでいて、趣味がない人が依存症になるのかなとも思った。もちろん心が壊れて趣味ができなくなるというのもあるのかもだけど、この本の著者は他人の面倒を見ることで自己肯定感が満たされていたとあり、また仕事や自分のジェンダー、自分で自分を律することにいろんなストレスを抱えていたとのことで、無条件にこれが好き!という趣味の話が出てこなかったので、依存症を発しない人は心を平穏に保ってくれる趣味がストレス発散になってるのかなと。趣味が心の平穏を保つ助けになり、依存症の予防にも役立つことはあるのかもしれない。
心の平穏の場になるかどうかと言うのが肝で、趣味の場を承認欲求に使うとか、お金をかけるだけかけて発散みたいにしてしまうときっとダメなんだろうな。
それから著者の「以前は愚痴というのは軽々しく口に出してはいけない重いものと思っていたが、本来感情とはもっと気軽なもの、もっとライトなもので雑談の中でさらっと負の感情を出し、それを適度に受け流してよいということが分かってきた」に目から鱗だった。
自分もそう思いがちだし、あまり愚痴も言わないし聞く方もいやだろうなと思うし、なのにとある友人が、私に会うたびに1時間超えていろんな人間関係の愚痴を言ってきたりしてて、「この人困ってるんだろうけど、会うたびに違う相手の愚痴を長々話してて、聞かされる方は重いな〜」と思っていたので、ネガティブな感情は悪いものと思っていたが、さらっとライトに言ったり言われたりだとあとも引かないしそれくらいで自分もガス抜きすればいいんだと気づけたのが良かった。