小塚荘一郎のレビュー一覧

  • AIの時代と法

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    日々進展する技術分野における法律の関わり方について小塚先生が執筆当時最新の事例を用いて説明
     とても面白かった。また読み直したい

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    2021年10月22日
  • AIの時代と法

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    AIやシェアエコなど、データ利活用が生み出す新たなビジネスに対して、どのようなルールメイキングが必要になってくるか、課題を整理した本。平易な文章で書かれてるので、ICT関係のルールに興味がある人にとっては、かなり有用な入門書だと思う。
    ただ、具体的な解決法が提案されてるわけではないので、それを期待するなら、さらに別の本を読む必要があるだろう。

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    2021年04月03日
  • AIの時代と法

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     財物からサービスへ、モノからデータへ、契約・法からコードへの3つの柱で、民商事法、経済法、情報法の視点から、AI時代の法の現状をコンパクトにまとめ、将来の在り方を提示する良書。AIに関数r専門用語も簡潔に説明され、わかりやすい。日本の近代法の歩みがAI時代の国際的なルールの発展に資するだろうという(いい意味で)希望的観測で締められる。
     ただ2019年時点のAI及びこれに関する法の最新動向を踏まえて書かれているので、今読まないと本書の内容はあっという間に古くなってしまうかも。それだけ旬な本。

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    2020年02月26日
  • AIの時代と法

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    AI・データ時代における法の存在意義・役割を説く。国内外の事例の紹介にとどまらず、現行の法体系との関係の分析や未来への提言がなされており非常に勉強になった。民商事系の研究者による著作という点でも貴重。

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    2020年01月03日
  • AIの時代と法

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    昨今のデジタルの急速な発達変化についていけない。
    アナログ派のおじさんとしては落ちこぼれないように必死に本書に立ち向かった。

    言わんとしていることはなんとなく分かる、「法律」でなく「法」は曖昧さもある。ただデジタル、特にAIが発達してさまざまな判断をAIが行うようになると、この曖昧さの部分はプログラミングするのが色んな意味で難しいという筆者の指摘はもっともだと思う。

    筆者は「コードが法にとって代わる」という表現を本書の中で繰り返ししているが、そういう社会を「法」が収めていくのは確かに容易ではないだろう。

    読み方として、上記の理解で良いのかも自信がないが、SFの世界にありそうな、ロボットな

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    2023年11月15日
  • AIの時代と法

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    契約法令に詳しい学習院大小塚教授によるAIと法令の課題フロントを巡る考察。これまでの契約や取引は物の取引を前提としており、債務と債権の相殺・発生として整理されてきたが、自然発生し共有されるデータが財の主体となる今日の経済では、従来の契約や救済(不法行為や損害賠償)では対応できなくなっている現状を導き出す。データベース権のように個体の所属に分割できない権利の存在、プラットフォーム企業に対して国家が行ってきたはずのプライバシー保護を要請し、国家は個人のプライバシー保護を放棄する中国のような共産主義国家など、現在社会が直面するAIと法の問題点は根深い。

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    2023年08月19日
  • AIの時代と法

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    AIの領域で起きている変革に法律が追いついていないことが感じられた。

    印象に残ったところ
    衛星から観察した石油タンクの液量をもとに、投資判断を行う投資家がいる。ふつうの人間にはこのデータの使い方は思いつかないように感じ、これはある種のインテリジェンスだと思った。
    法律と法は違うらしい。法律は、国会が制定したルールのこと。一方、法は、西洋近代法をもとにつくられてきた体系で、その発展の経緯から、ヨーロッパが歴史的に経験してきた社会の仕組みを前提としてもっているそうだ。その起源はざっくりいうと、共和政時代のローマ法→ナポレオン統治下のフランス民法典→ウェストファリア条約らしい。

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    2023年07月06日
  • AIの時代と法

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    読みやすい
    ・取引の対象がモノからサービスに変化することで、法(有形物の取引(e.g.売買契約)を中心とした体系になっている)による対処が難しくなっている
    ・法に代わり、コード(アーキテクチャ、技術的な仕組み)によって取引のルールが決まるようになってきている(コードがトラブルの解決を図ったり消費者を保護したりするための役割を果たすようにもなってきている)

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    2022年02月26日
  • AIの時代と法

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    AIが社会に取り込まれていく現在で、それをどう扱って行くべきかを問うた本。個人的には、倫理面の問題が面白いと思った。AIが人でさえも解決できない問題を解決できるのか。そのためには、どのようなプログラミングをすべきか。非常に難しいことだと思う。

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    2021年12月20日
  • AIの時代と法

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    3つの要点でまとめてみる

    ①AIおよびデータにより法に変化が訪れる
    →AIやデータ普及により、法律に変化の必要が迫られる。特に、モノ→サービスへと需要が高まる昨今において、モノを軸とした民法の契約形態は、変化をせざるを得ない。

    ②プラットホームが法の役割を担う
    →GAFAといった、巨大プラットホームサービスが、個人情報であったり、様々なデータサービスを格納し、情報として有してる中、そのサービス、情報取扱方法事態が後々法律。強いては、世のあり方を変えていくルールになる可能性すらある。

    ③AI>法になる?
    →今までは法律により様々なものが整備されてきたが。それは、できなくなる。むしろ、データ

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    2021年01月30日
  • AIの時代と法

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    ネタバレ

    目次 
    第1章 デジタル技術に揺らぐ法
    第2章 AIとシェアリング・エコノミー
    第3章 情報法の時代
    第4章 法と契約と技術
    第5章 国家権力対プラットフォーム
    第6章 法の前提と限界

    感想
    昨今、AIをテーマとした本は巷に溢れており、玉石混交といった状況であるが、その中でAIがこれからの社会に与えるインパクトを法律との関係で具体的なイメージを与える本を読みたいならば本書がおすすめである。以下、各章で示唆された問題と個人的に考えたものを記す。
    第1章ではAIをはじめとする「デジタル技術」が人間の身体という物理的制約を超えて可能性を広げるデバイスという側面の他に、『ターミネーター』などで描かれ

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    2020年10月29日
  • AIの時代と法

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    曲がりなりにも法律を生業としている者にとって、法とは何か、という根本的問題を考えるきっかけをいただきました。日頃は新しい法規制を追っかけ、その規制が自分の仕事にどう影響するか、という視点しか持たなかったのですが、法規制のあるべき姿を、考えていく姿勢を持ち続けたいと思います。

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    2020年01月01日
  • AIの時代と法

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    ネタバレ

    AIの時代って何時のことなの?って思うとタイトルはかなりおかしいが,内容は至極まっとうで,ディジタル技術の進歩と法の関係がよく分かる。


    三省堂(池袋;西武)で購入

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    2019年12月05日
  • AIの時代と法

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    タイトルの内容に強い関心があり、また法学は素人ということもあって、勉強しようと思い本書を手に取りました。まず本テーマに関する入門書としては素晴らしいと思います。法学を知らない人でもわかりやすい記述がなされていると思います。ただ基本的なところで違和感を持つ個所もありました。本書では冒頭に、AI時代のトレンドとして「モノからサービスへ」「財物からデータへ」「法からコードへ」という3つが提示されますが、まず「モノからサービスへ」については、別にAIに関係なく、先進国経済は1980年代くらいから進んできたわけですから、これはAI時代のトレンドではないのでは、と感じました。あえていうなら、「ハードウェア

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    2023年05月06日
  • AIの時代と法

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    AIの時代における法は、20世紀初頭に労働法や反トラスト法などができた頃以来の転換期にあるとのこと。AIの活用が、たとえそれが弱いAIであったとしても法の主体や、法の領域といった観念をゆるがしていると。幅広い話題をまとめてくれていて読みやすい。

    たしかに新しい技術に対して法律が追いついてくのは楽なことではなく、AIの登場を待つまでもなくネットの発展と法のあいだにズレが生じがちなのは感じるところだが、結局、アメリカ式の「走りながら考えて後から修正」アプローチが比較的うまくいっているように見える。よって著者の言うようにAIの時代のガバナンス構築に日本の果たす役割が大きいかと言われると、かなり微妙

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    2021年07月18日
  • AIの時代と法

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    AIとクラウドにより、モノからサービス、ハードからソフトへと時代が移りゆく中で、それによる社会変革に法がマッチしない部分が増えてきているという問題提起から始まり、プラットフォーマーの責任性、プライバシーの範囲、データの帰属の話へと展開される。

    従業員の利益を意識したり、CSRを強く意識したりする日本企業のコーポレートガバナンスは、法と実体のズレを埋め合わせようとしてきた結果の産物である、というのが筆者の見解の中心に存在。
    日本はDX後進国と言われるが 、AIと法にズレが生じていても、上記のような日本企業の特性を生かせば、AIの社会実装に適性がある国として発展していく可能性がある、という筆者

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    2022年05月04日