伊賀由宇介のレビュー一覧

  • 深層地下4階

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    SFな設定をエンタメ的なスピード感とフックのある演出で描いていくのだけれど、そのなかで印象的にしっかりと浮かび上がってくるのは、登場人物にたしかにある、あった、それぞれの解決していない人生だったりして。起こる“事件”の質や規模はだいぶ違うけれど、読み心地は犯罪小説のそれに近いような気がした。好き。思いがけず、これも“読みたかった”小説だった。

    古本屋で読んだ裏表紙のあらすじを読んだときは、これは“午後ロー”みたいに読みたいな、なんて思っていたし、解説を読むと『ジュラシック・パーク』や『ミッション・インポッシブル』の脚本家が書いた小説で、なるほど、なんて思ったりもした。読み始めてみると、平日の

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    2025年05月21日
  • 深層地下4階

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    帯や概要が気に入って購入したが、ハリウッドの大ヒット映画の脚本家のデビュー小説ということで一抹の不安があった(ヒドイNHK朝ドラをやっていた時期に読み始めたせいで名がある脚本家に対しても懐疑的になっていたせいもある)。
    読み始めてみると、全く問題は無く、すぐに面白いと感じて安心した。

    中身は良くも悪くもアメリカのアクション映画の脚本家らしいなと感じる。
    翻訳が良いのもあると思う(訳者も初の翻訳。だが上手い!)が、映画(映像)をイメージできるような記述はさすが大ヒット映画を生み出した脚本家といったところだ。
    多様なキャラクターの性質と各場面の広がりを、短く・素早く把握できる文章も前職から磨かれ

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    2024年04月07日