綱島邦夫のレビュー一覧

ジョブ型と課長の仕事

綱島邦夫

綱島邦夫さんの本はだいたい読んでいると思う。私は会社の中で人事の仕事をしているが、人事の人間にとって、非常に示唆に富んだ内容のものが多い。本書もそう。
本書は、今後の企業経営の中では、第一線リーダー・マネジャーの役割が非常に大きくなることを主張したうえで、そういった第一線リーダー・マネジャーの果たすべき役割や元べきマインドセット・スキルなどを整理して示している。
変化の大きな時代に、その変化に最初に向き合うのは、第一線のリーダーでありマネジャーであり、彼ら・彼女らこそが、ある意味で、企業の命運を握っているという主張は、感覚的に納得できる。と同時に、彼ら・彼女らが活躍できる環境を準備することも大切だと思った。

何が日本の経営者を迷走させたのか 米国流への誤解・錯覚・無理解を斬る

綱島邦夫

特に「第Ⅰ部　捨てるべき米国由来の六つの流行」は必読ではないでしょうか。
「第３章　「選択と集中」「全体最適の経営」「中期経営計画」の意義を疑う
第４章　米国流コーポレートガバナンスの背景と目的の無理解
第５章　人的資本経営の途上国である米国から学べることは少ない
第６章　「両利きの経営」という言葉に安易に踊ってはいけない」
の多くに「まさに」と共感。

ジョブ型と課長の仕事

綱島邦夫

タイトルは「...課長の仕事」となっているが、「...部長の仕事」とした方が中身と合っていると思う。
課長は、色んなレベルの課長があるので、自分の仕事を見直すのであれば、この本より徳谷智史さんが書いた「キャリアづくりの教科書」を読んだ方が事例も豊富で行動に移しやすい。