渡辺克義のレビュー一覧

  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
    2019年がポーランドと日本の国交樹立100周年であったということを知り、この本を読んでみた。

    凄絶な歴史を刻んだポーランド。
    結果としてヨーロッパ諸国としては珍しく「敗北の美学」という文化がある。日本と共通した文化でもあり、親日家も多いとのこと。
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
    日本では、国境の策定という作業はめったには起きないのである。しかして、大陸の国にとっては、よくあることなのである。
    歴史のイベントを負いながら、国境線の変更を追うのはちょっとむずかしいと思ってしまう。
    日本では、地方という単位は、単なる地理上の区分であるが、大陸にある国は、国境策定の歴史、民族の歴史...続きを読む
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
    物語 ポーランドの歴史 - 東欧の「大国」の苦難と再生。渡辺克義先生の著書。第二次世界大戦が始まったのはナチス・ドイツがポーランドに侵攻したことが直接のきっかけ。中世には隆盛を極めていて、歴史的にも重要なポーランド。でもポーランドの歴史について詳しく語れる日本人は多くないと思います。ポーランドの歴史...続きを読む
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
      高校世界史では深く掘り下げなかったポーランドの歴史を一通り扱った新書本。ポーランドと聞くと、過去の歴史から他国から蹂躙されたイメージを持つかもしれない。事実、地政学的に見て、ポーランドは国土が平坦である。それに加えて、周囲が超大国ばかりであるので、それ自体は間違っていない。しかし、だからといって...続きを読む
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
    ポーランドと聞けばどうしても第二次世界大戦のイメージが強く
    弱い、かわいそうといった印象的を持ってしまう。


    しかし実際に本書で歴史をなぞってみると
    蜂起、暴動、動乱、そして戦争と荒々しい印象に変わっていった。
    その中でも地理的要因で大国の餌食となり、幾度も消滅と復活を繰り返す特異な国である。

    ...続きを読む
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
    ポーランド、名前は耳にするがその歴史はほとんど知らなかった。ソ連、ドイツに挟まれたこの国の歴史は常に戦争がつきまとう。自国が地図から消えたことも。日本で暮らしていると、そんな国賀あるのか⁈と思ってしまう。戦国時代に国内で戦っていた日本はある意味平和だったんだろう。
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
    ベルギーに続いて、物語シリーズのポーランド。ベルギーもそうだがヨーロッパの歴史はむしろ小国から学ぶべきなのかもと思った。大国に翻弄され、綱渡りをし、時には国家としては滅亡し、また復活する。しかしその復活の際には領土は以前と違っている。感覚的にはそんなことあるの?という話が普通にあり、「固有の領土」と...続きを読む
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
    王国の出現から現代に至るまでを網羅した、ポーランド歴史書です。
    強国に挟まれた立地が続き、強国でありながら苦難が続いてきたポーランド。
    やがて共産主義と全体主義の強国が生まれ、国境だけでなく民族的・主義的にも分断されてしまいます。
    戦争の見え隠れする時代での講和は、ポーランドにとっては嬉しいものでは...続きを読む
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
    手堅くまとまっている。ポーランドは理解の難しい国だ。まあ、理解の簡単な国などないが。読んでいて、また、読み終わって、暗澹たる気持ちになる。国家の発展の可能性は、ポーランドも日本もどこにあるのだろうか?

    蛇足だが、コラムがどれも面白かった。
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生

    ポーランドの歴史を駆け足で紹介

    ポーランド人は被害者意識が強い印象を持っていた。ウクライナの歴史を読むうちに、近隣諸国の歴史も知る必要があると思って、この本を読んだ。人名や出来事が並べられている感じで、読後感も薄い。その反面、コラムは面白かった。ミュンヘン協定でポーランドがチェコから領土を獲得していたことも記されている。
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
    日本と同じく、敗北の美学を持つ国、ポーランドの歴史を紐解く入門書です。

    この本を例えるならば、東京にある地方アンテナショップでした。
    全く知らない読者に、ポーランドの征服の歴史、文化、風俗を幅広く教えてくれます。
    なので、一分野に限った研究をしたい方には不向きかもしれません。
    あと、ポーランド語源...続きを読む
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
    ロシア、ドイツ、オーストリアという強国に挟まれ、百年以上国自体が失われていたこともあるポーランド。
    地動説を唱えたコペルニクス、フランスにありながら生涯ポーランドへの愛国心を燃やしたショパン、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世などの世界的な名声を持つ歴史上の人物を生み出した国、ポーランド。
    そして、ヒトラ...続きを読む
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
    『プラヴィエクとそのほかの時代』を読むにあたって歴史を少しでも知っておいた方が良いかと思い読み始めた。人名や地名がすんなり頭に入らず多少読み難かったが、大まかなポーランド史の流れがわかる。本書でも紹介されている『また、桜の国で』の舞台がワルシャワ蜂起だったので、その辺りは分かりやすかった。第二次大戦...続きを読む
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
    中世から現代までのポーランドの歴史の概観。タイトルにもある通り、「苦難と再生」というテーマが本書を貫いていた。
    ページをめくるたびに必ずと言っていいほど闘争が行われている。ドイツとロシア/ソ連に挟まれた地理的条件ゆえか、国内外問わずとにかく闘っている。日本人には想像もできないほどの歴史であるとともに...続きを読む
  • 物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生
    中公新書の『物語~の歴史』シリーズ。ポーランドにも前から興味があるので、久しぶりに読みました。

    個人的には中世の話をもう少し読みたかったというのはあるのですが、近現代、とくに現代の話題はあまり知らなかったので楽しく読めました。
    紙幅の都合はあると思うのですが、章によっては事実を時系列に追うくらいに...続きを読む