内山悟志のレビュー一覧
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DXとは「企業をデジタル”で”変革する」のではなく「企業をデジタル”に”変革する」ことを意味する。データやデジタル技術は手段ではなく前提だとして製造業、流通業、金融業など非IT企業こそDXを推進すべしと鼓舞します。デジタル時代の組織カルチャーとは、デジタルを前提とした人々の行動パターンとそれを規定する組織規範であるとして六つ挙げられています。この辺りはローレンス・レッシグ言うところのアーキテクチャー、コードで上手く持っていければデジタルならではかなと頭をよぎりました。先日のITR IT Trend 2020での講演では時間の関係で割愛したと思われる背景や事例そして経営者への提言なども詳しく書き
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テクノロジーからビジネスを考える、モノからコトへ、エモーション・ドリブン、デジタルトークン、テクノロジーを前提とした組織、ギグエコノミーの活用、企業のバーチャルトランスフォーメーション(VX)と七つの方向からテックネイティブカンパニーを描きます。VXにはとても驚かされて文中で紹介されている映画「レディ・プレイヤー1」を思わずポチりました。そして、日々新しいテクノロジーについて考えて、少しでも自社の仕組みに取り入れるところから始めなければと触発されました。デジタルトークンのところでは今流行りの「あつ森」が事例として挙げられてますが、ICOで約4.5億円の資金調達を行なったブロックチェーンソーシャ
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デジタルトランスフォーメーションとは何かから始まり、その取り組みを見据えたところで、日本企業の組織変革を提示し、日本企業に適したDXの方法を指南します。終章ではテクノロジーの普及は加速するとして、アフターデジタル(藤井保文、尾原和啓共著)や両利きの経営(チャールズ・A. オライリー , マイケル・L. タッシュマン著)を引用しながら社会の変化や企業のあり方について展望します。対象領域、四つの潮流、データやつながりに着目したパターンなど具体的な着眼点も豊富に網羅、そして五つの処方箋、二段階方式など具体的な進め方も丁重に説明されていて、まさにデジタルトランスフォーメーションの教科書的な存在です。
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デジタルイノベーション創出に向けて、何故必要なのかを問い直し、目指す方向性を示唆します。そしてどのようなイノベーションを起こすのか、そしてそれはどのように進めるべきなのかを仔細に説明して、更にはイノベーションを起こし続ける組織への転換を即します。
GAFAなどのデジタルネイティブ企業を紹介しつつもそのエッセンスを抽出して、悩める日本企業向けに価値と顧客の組み合わせの妙からデータやつながりなど目の付け所、そしてビジネスモデルを丁重に説明していています。
零細企業でもできることがありそうと心を動かされました。心だけじゃなく頭と口と手を動かさないと意味は無いですが^^; -
Posted by ブクログ
今まさに会社でおきていることが書かれているような気持ちになりました。私自身パソコンやITには全然詳しくありませんが、最近はなるべくチャレンジするようにしてます。なぜか?社会がこのトレンドに代わってきているからです。国もデジタル庁をつくり効率化に向けて舵取りを始めました。私も時代に乗り遅れないいように車内のワークフローの電子化、ペーパーレス化、給与明細の電子化等々進めて来ましたが、やはり一筋縄でいかないのが企業のデリタルリテラシーでした。ここについては諦めず、私の必殺技であるひつこさで継続していきたいとおもってます。最近アプリを作る会社の社長さんとお話する機会がありましたが、やはり考え方か違うな
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DXの概要について分かりやすくまとまっており、大まかに把握したいという目的は達成された。
(DXとは?今後どのように生活が変わっていくか?社内推進するためにはどうしたらよいのか?)
またロジカルな体系化と資料の分かりやすさという点でも非常に勉強になると感じた。
先進国でありながらシリコンバレーのように活発に事業が産まれない風土であり、途上国のように経済成長とDX整備がセットにならない。日本という国はDX推進含め革新的な転換が、やりづらい風土だと思う。
自社で考えても、発案→コンセプト検証→ビジネス検証→導入稼働のそれぞれのフェーズ難易度が高い。
もし携わることがあれば、本書を参考にしたい。 -
Posted by ブクログ
■この本をおすすめできる人
・簡単にDXの概要をつかみたい方
・DXって何をするのかを知りたい方
■おすすめポイント
・150ページ程度の薄さでイラストも豊富であるため読みやすい
・図解が豊富であるため、例えばDXの戦略をパワポでまとめる際などに参考にできる
・DXの対象領域、潮流、実践パターンなどがフレームワーク的に整理されている
■個人用メモ
・DXの計画に関しては、既にレビュー済の「戦略論とDXの交点」で充足
・DXの実行に関しては、体制整備や予算の考え方など本書の方が充足
・新しい戦略を考える際は本書でヒントを得てから「戦略論とDXの交点」などで深堀した方がよい