マルク・カルプレスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
仮想通貨(特にビットコイン)について、黎明期の様子や特徴などを紹介してくれる本。
ビットコイン取引場だったマウントゴックスを運営していたエンジニアの方が著者ということで、ビットコインの紹介には最適な方だ。
ブロックチェーン技術の概要やマイニングの仕様概要の説明がたいへん分かりやすい。
【メモ】
・ビットコインでは取引のトランザクションをブロックとして過去の履歴に連結してチェーンにする
・ブロックにはハッシュ関数を使う。
・ハッシュの種は3つある。未承認送金リクエスト、直前ブロックのハッシュ値、乱数
・ハッシュ値はゼロが特定個並んだ特殊なものにする必要があり、特殊なハッシュ値を算出するのに膨大 -
Posted by ブクログ
この本書いてるの、ビットコイン消失事件のあったマウントゴックスの設立者だったのね!
マウントゴックスの名前は聞き覚えある程度の認知だったけど、ニュースと話の内容が違いすぎるし、やはり当事者の話を聞くべきと改めて感じました。
これまでブロックチェーンとかマイニングなどの大枠は何となく把握していたが、この本のおかげで以前より具体的にイメージがしやすくなった。
ただ、ブロックというのは1つのファイルボックスとかフォルダみたいなものなんだろうけど、元から持っていた「そもそもブロックって何なん?」感は消えなかった。
しかも仮想通貨だけでなく、世界全体の送金の仕組みも説明されてて勉強になりました。
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Posted by ブクログ
仮想通貨のことをよく知らずに投資していたが、先行きが心配になり購入。
著者はマウントゴックスの社長で私と同い年(ここでかなり共感を持てた)。同年代の人がフランスから来日して、会社起こして、仮想通貨を広めて、そして逮捕されて・・・(淡々と生きている自分がすこし恥ずかしくなりました。)
コインは投資対象ではなく新たな通貨としてあるべきで(現状はそれが全く叶っておらず単なる投資対象と成り果てている)、サトシナカモトはもっと世の中を便利にしようという崇高な志のもと仮想通貨を作ったんだと知ることが出来たのは発見。
中央集権的に管理されている通貨ではなく、相互監視による新しい通貨が仮想通貨。
投資対象では -
Posted by ブクログ
ブロックチェーンについての本を読む機会があったので、続けて読んでみた。
ブロックチェーンと言う技術は仮想通過というものを実現するための源となる技術であり、その堅牢性、非中央集権型の仕組みにより仮想通過以外の応用が沢山考えられる、というのは別の本で読んだが、
仮想通過自体はまったく触れたことが無いので、この本を読むまではたまに事件が起きたりしてた怪しいものでしょ?くらいの認識だった。
が、読んでみたら面白い。
ビットコイン ピザ デーとか知らなかった。
というか、仮想通過の取引所で起きた事件は、そもそもブロックチェーンのせいではなく、取引所サイトのバグだったのかと知らなかった事を知ることがで -
Posted by ブクログ
マウントゴックス経営者によるビットコイン史といったところ。投資観点よりも著書の経験や仮想通貨の歴史や課題について解説している。
仮想通貨について基本的な知識を得るのに良い。
ビットコインのマイニングにスイスの年間電力消費量と同等の電力を使用しているというのは衝撃的。スパコンを使用してはいるものの、やってることは単なる作業だから何かを生み出してるわけではないし、もうちょっと効率的に出来ないものなのか。
・やはり通貨としてのビットコインの定着は難しい
・国家や企業に裏付けられない通貨というビットコインの元々の思想からは少し遠ざかる形での展開に移りつつもあるらしい。(企業独自のトークン、IC