山下泰平のレビュー一覧
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とても面白い
こういう本が大好きだけど、なかなか見つけられない
この本が読めて良かった
こういう本を読んでると毎日が楽しい
読んでる途中で感想を書いて、読み終わるころには感想も変わるかと思ったけど読み終えるまで楽しかった
こういう本が世の中にあると思うと毎日楽しいPosted by ブクログ -
明治時代の大衆むけ本の、おおおまかなジャンル分け、中でも
・明治時代を中心に、江戸から引き継がれてきた豪傑譚が……
・講談を軸にいかにして明治人の「合理性」を、駆け足で身に着けようとしている時代精神に合わせてきたか……
・大人むけから子供向けへの変遷が、昭和へと引き継がれた可能性の指摘……
など...続きを読むPosted by ブクログ -
【なぜ日本のヒーローは細身だったり子供だったりするのに強いのか問題】
・明治時代は合理的で現実的なものが受け入れられた一方、文章を読みこなす能力はまだ低く、秩序のない時代だった
・江戸時代に実在した豪傑の話が好まれたが、現実的だから現実である明治時代を舞台にすると、江戸のように実在の豪傑がいない...続きを読むPosted by ブクログ -
断捨離が注目される今のブームと、明治の新しい考え方、簡易生活が似ている。
合理性第一、科学的、簡素。
これを昔の人が、どんな感じで実践し、磨いていったのか。
今とは生活の比重がまったく違うが、(例えばガスなどなくて薪で炊飯する)考え方の芯は意外にも近い。
自分らしく、という思想が戦時にあったこと...続きを読むPosted by ブクログ -
『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』 これまでに読んだ中で、間違いなくいちばん長いタイトルを持った本は、明治時代の娯楽小説を徹底的に紹介する痛快な一冊。いやいや、これは楽しい。底抜けに楽しい。
このタイトル通り、...続きを読むPosted by ブクログ -
まずはツイッターで、
・2017年2月のブログ記事「舞姫の主人公をボコボコにする最高の小説の世界が明治41年に書かれていたので1万文字くらいかけて紹介する」
がバズっていた。斜め読みして、素敵さに感じ入った。それ以来、
・ブログ「山下泰平の趣味の方法」
が気になっていた。そしたら
・『「舞姫」の主人...続きを読むPosted by ブクログ -
本文を補強する身も蓋もなく魅力的なキャプション。以下、一例。
(p.29本文)
昔から海の家はあったし、女性は日焼けするのが嫌だったんだねぇといった文章だ。救命具や潜水眼鏡などの海水浴グッズも登場する。これらも目新しいものだったのだろう。流行りもの好き水陰の面目躍如といったところだ。なお、江見水蔭...続きを読むPosted by ブクログ -
【生まれた時から市兵衛は横に広かった。父親・市左衛門のコメントは<オヤッ、妙な子が出来た、此奴四角張っている>であった】(文中より引用)
文豪たちの名作の陰に埋もれてしまい、今日に到るまで日の目を浴びることが(ほぼ)なかった明治娯楽小説。思わず笑ってしまう奇抜な展開や設定を追いかけながらも、そうい...続きを読むPosted by ブクログ -
「舞ボコ」の作者による2冊目。
人生の半分くらい働いてきてぼんやりと実感していることを、ここまでまざまざと文章で読めることの嬉しさ。
たとえば職場のおみやげ。
したい人がすればいい。私にはどうしても虚礼に思えるので、個人的に廃止。
上司のあいつや、同僚のあいつの鼻面に叩ッ込んでやりたい。
生活の端々...続きを読むPosted by ブクログ -
日本文学史からは取り残された「明治娯楽物語」というジャンルを紹介した本。
明治以降の近代文学というと、どうかすると苦悩して自殺するイメージがあって、当時の人はこんなのばかり読まんでいたのかと不思議に思っていたけど、やっぱり面白い話も読みたいわな、とひと安心。
とはいえ、作り手たちは金がなく、本を売る...続きを読むPosted by ブクログ -
シンプル・ライフの指南書といった感じではなく、明治〜大正にあった「簡易生活」運動を紹介する内容。中には簡易生活を追求するあまり極端な行動にでる者のエピソードもあり、作者のノホホンとした文体も手伝って気楽に面白く読み進められた。
今となってはなかなか一般では触れられない当時の雑誌記事や新聞記事の引用も...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルから自己啓発チックな本かと思ったら、明治時代のエキセントリックな人たちがたくさん出てくる本でした。作者の真面目なツッコミに何度も笑ってしまった。
しかし現代においても参考になる部分も多々あり、100年経っても本質的なところは同じなんだなぁと勉強になりました。Posted by ブクログ -
岡田斗司夫ゼミで知り手に取りました。
研究者がいない分野をとにかく楽しく紹介してくれた作者の努力に感謝です。マツコの知らない世界で紹介されるのを観てみたいなぁ。
クリエイターの絶え間ない挑戦と失敗の積み重ね、社会や読者のレベルアップやニーズの変化と合わさり発展してきた結果の現代のマンガやラノベ、アニ...続きを読むPosted by ブクログ -
明治維新後の庶民文化の一端を追体験する本書。
まだ小説というジャンルはなく、江戸時代から続く戯作から、純文学が枝分かれした。
しかし純文学は庶民に受け入れられなかった。
つまらないのである。
そして庶民文化として受け入れられたのが「明治娯楽物語」の一群だった。
大きくジャンルを三つに分...続きを読むPosted by ブクログ -
明治時代の庶民のための娯楽小説を紹介する本。
言われてみると明治の小説って教科書でちらっと読んだくらいで、しっかり読んだ記憶がない。
様々なジャンルの娯楽物語を紹介しているが、文体は軽くふざけていると感じる人もいるかも。
でも、多くの作品を読み、背景を調べていることから文学に対する誠意と、愛情を感...続きを読むPosted by ブクログ -
明治の物語についてツッコミを入れながら解説していてクスッと笑いながら読んだ。読んでいくうちに理解できて面白くなる。相手を梅干しにするというシュールな忍法が好き。楽しく読めた。Posted by ブクログ
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ぶっ飛んだタイトルに惹かれて手にとってみたけど、内容は堅苦しくなくむしりラノベみたいな感じで軽く読める(だが量が多い)。学術系というよりは、こんなぶっ飛んだ物語が売れた時代があったと紹介する本に近い。
今でもなろう系だったりと言った小説投稿サイトがあるのだから、明治から大正においても、有名じゃな...続きを読むPosted by ブクログ -
文学、というか、物語が湧き上がっていた時代の熱意を、下手な小説らから感じ取れる。言ってみれば、膨大な駄作の果てに、坊ちゃんやら吾輩は猫であるやら、純文学でない小説の傑作が生き残る訳で、今の時代ならネット小説、ネット漫画も同じように感じる。
この一節に表れてると思う「ジャンルの最初期は、レベルの高い作...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルは間違いではないけれど実際の紹介は10%位で、あとの90%は他の明治娯楽物語の紹介になる。
で、個人的にはその90%の物語たちが全く興味を惹かれなくて辛かった。最初から明治娯楽物語の紹介というタイトルだったら手に取ってなかったかもしれないけれど期待外れ感もなかったかもしれない。
それでも序盤...続きを読むPosted by ブクログ -
いろいろ知らなかった読み物が紹介されていて楽しめる。一方、講談本は紹介するのに、落語、芝居、新聞小説は紹介しないの?とか、言いたいことはある。紹介の仕方は、面白さ優先で、言い切り型であるため、単純化しすぎ、言い過ぎ感がある。Posted by ブクログ