乙川優三郎のレビュー一覧
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言葉を、表現を、そして神木の人生を、しっかりと味わった。劇的なものはないかもしれないが、それは仕方の無いこと。憧れはないが、こんなにふうに成し遂げられないままで終わるのも本当の人生だな。Posted by ブクログ
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NYのスラムで生まれたマーキスは、弟とともにジャズミュージシャンとして生計を立てていた。そんな中、近々戦争になるという噂を耳にし……
ある日戦争によって失われる日常を描いた短編集。ゆっくりとあるいは突然に、容赦なく。
Posted by ブクログ -
過去、現在、未来 → すべてつながっているが、過去の不幸は現在の不幸でも未来の不幸でもない。現在の不幸は今現在作り続けている不幸であり、未来の不幸は悩み続けているからの不幸であるから。
どこか納得させられました〜Posted by ブクログ -
乙川氏の髄ともいえる文、そして選びつくされた言葉が並ぶ。
黄昏期に立つ男女の機微を主人公の語り手神木の言葉で紡いでいく。しかし、このくらい嫌な男はいないだろうと言うのが正直な感想・・ほとほと嫌悪感で充満した。
だから読書っていいんだなとも思う・・好きな人とだけ、好きな時間を生きていた結末の空虚さを...続きを読むPosted by ブクログ