乙川優三郎のレビュー一覧
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今月は、乙川優三郎さんに凝っていますw。乙川優三郎さん、時代物から入りましたが、近年は現代物のようで。女性が主人公の場合、凛とした女性が多いと思っています。男性の場合はいかがでしょう(^-^) 「あの春がゆき この夏が来きて」、2021.10発行。出版社に勤務、絵描きと文筆に造詣があり、バーのオー...続きを読むPosted by ブクログ
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現代を描いているかと思いきや、戦後の浮浪経験のある人が壮年として生きてきた時代。
男女の機微については、共感し難い部分も多いが、芸術についての文章が多く、作家の思考に触れる感じがいい。Posted by ブクログ -
「失う」ということは、連なりが断たれることなのかなと思う。血縁、地縁、積み上げた人生、経験。進んできた“これまで”が途絶して、後ろが無くなる、“ここから”しかなくなってしまう状況、状態。
先が見えないことは恐ろしいが、先しか見えず後ろが無くなることは尚恐ろしい。そんな不安に晒された人間の地金に指を這...続きを読むPosted by ブクログ -
画家として、装丁家として、ひたすらに美を追い求め闘い続けた男の生き様を、その歳々にすれ違い、情を交わした女たちとの水のような関わり通じて描き出す8つの物語。
まず本の装丁が美しいの一言。開かずに表紙を眺めているだけでうっとりする。乙川さんの作品はいつも装丁が一つの美術品のようだけれど、今回は特に好...続きを読むPosted by ブクログ