ホーカン・ネッセルのレビュー一覧

  • 殺人者の手記 上
    完全に騙された!
    予告殺人の手紙が警官に届き 次々と被害が拡大。
    やっと繋がった手がかりで解決かと思いきや。
    北欧ミステリー独特の暗い感じの舞台に加え 捻りが加わり秀逸でした。
  • 殺人者の手記 上
     的確かつ良い邦題、と思う。まさに本書は殺人者の手記によってスタートするからだ。(ちなみに原題は「まったく違った物語」)

     まず、この手記が実に手ごわい。謎めいた文章の向こう、やがて明らかになる過去の犯罪。この手記だけで終わるノワールであっても構わないように思う。ここまで文章に拘った、ある種芸術的...続きを読む
  • 殺人者の手記 下
     的確かつ良い邦題、と思う。まさに本書は殺人者の手記によってスタートするからだ。(ちなみに原題は「まったく違った物語」)

     まず、この手記が実に手ごわい。謎めいた文章の向こう、やがて明らかになる過去の犯罪。この手記だけで終わるノワールであっても構わないように思う。ここまで文章に拘った、ある種芸術的...続きを読む
  • 殺人者の手記 下
    殺人予告状は、三通目、四通目と続いた。バルバロッティに心当たりはなかったが、マスコミに嗅ぎつけられ、押しかけてきた記者に乱暴をはたらいたと捜査から外されてしまう。そんな彼を嘲笑うかのように、五通目の予告状にはバルバロッティのファーストネームが。さらに彼宛に手記らしきものが送りつけられるが、そこに書か...続きを読む
  • 殺人者の手記 上
    「エリック・ベリマンの命を奪うつもりだ。お前に止められるかな?」休暇直前のバルバロッティ捜査官のもとに、殺人予告ともとれる手紙が届いた。悪戯かとも思ったが、休暇先から署に連絡して調べてもらうが、同名の人物が複数いて手間取っているうちにエリック・ベリマンの遺体が発見される。予告は本物だったのだ。休暇を...続きを読む
  • 殺人者の手記 下
    警察ものは好きだけど、家族ドラマは読みたいジャンルじゃないのよね

    ラストもモヤっと残念…
    実は生きてましたってのを期待しちゃうかも
  • 悪意
    スウェーデンを代表するミステリー作家らしいが、日本での翻訳はこれが2冊目。シリーズ物も本国では有名らしいが、これは独立短編集、5編収録。

    どれも秀逸なミステリーで、読ませるなぁという感じ。「レイン」が若干毛色が違って幻想っぽい雰囲気漂わせている…と思ったら、この作品だけ発表されたのがちょっと古いみ...続きを読む
  • 殺人者の手記 下
    「悪意」も、読んでいたけど、更に断然面白い!警察小説が好きだからかな?
    ストーリーは、謎に満ちていて、思っていた展開は、裏切られる面白さがいっぱい!
    シリーズなのかな、楽しみ。
  • 殺人者の手記 上
    面白くて夢中で読んだ。テンポがあるのも好きだし、主人公の警部補の人となりもリアルで好き。後半が楽しみ。
  • 悪意
    本のあらすじ
    デュ・モーリアの騙りの妙、シーラッハの奥深さ、ディーヴァーのどんでん返し。幾重にも巡らされた罠、心の深層に迫る傑作短編集。


    強いて言えば、何気ない日常に、突然ぞっとした気分になる恐怖。あるポイントで突然、ゾッとした怖さに陥る感じ。
    拭い去れない恐怖の鋭利。
  • 悪意
    自然死以外の死というのは周りの人にも、勿論それを引き起こした本人にもずっとついてまわるっていう話。

    短編集。

    推理小説的だけど、文章が上手くて「親愛なるアグネスへ」と「サマリアのタンポポ」の二作が特に、文学作品としても充分面白かった。
  • 殺人者の手記 上
    文字通り、犯人による手記を中心に、物語は進められる。予告殺人ともとれる「手紙」を元に、バルバロッティ警部補と仲間たちが難解な推理に挑む。北欧特有の残忍な事件だが、切れ者の上司や魅力ある女性たち、警部補の冴えない私生活も、空気を和ませる。読後、重くならない小説である。