ちょっと中二病的な主人公の成長物語かと思ったら、違ってた。
タイトル通り、クラスに怪人と密かに戦う主人公、神宮寺がいて、そんな世界に違和感を感じどこか冷めてるというか客観的に見ているのが、この本の主人公、二宮。
二宮曰く、神宮寺が大怪我しても次の日には治ってたり、そんなはちゃめちゃぶりを、クラスメイ
...続きを読むトは何も不思議に思わず受け入れている周りのこの世界と何事も主人公に都合よく起こる様々出来事、これらのことから、この世界はフィクションの世界であると考えている。
そんな世界で、特に秀でたものもない二宮は、そのフィクションの世界をいきぬくためにモブキャラとして、必死ですごしていくが、ひょんなことから主人公である神宮寺と関わることになり、本人の意思とは無関係に物語の準レギュラーとして生きる事に…。
この作中の世界が現実世界と似た世界のため、おかしな特殊能力を持っている人とか、みんな主人公の妄想とか想像かとおもってたけど、そもそもの世界がフィクションだという。そこで生きる脇役キャラが物を言うようになったら…って言う話だった。
マンガとかを小説にしたらこんな感じかなーと思うくらい、ライトな小説だった。なんだかんだ作中の世界にツッコミっぱなしの二宮も、最後の最後にはそれを素直に受け入れて過ごすし、自分は物語の主人公じゃないけど、自分で選んだ自分の物語だ的な感じで、うまいこと言って納めた感じが、かえって余計だった印象。
すごく面白いわけじゃないけど、何も考えずに読むならいいのかも。