新居佳英のレビュー一覧
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組織の未来はエンゲージメントで決まる
著:新居佳英・ 松林博文
「エンゲージメント」とは、「組織や職務との関係性に基づく自主的貢献意欲」と定義されている。そして残念ながら、日本企業では一般的に、エンゲージメントが非常に低いという調査結果が出ている。
エンゲージメントが低い状態では、組織のパフォーマンスや生産性が高まるはずもなく、ましてや昨今の知識産業において重要な創造性や革新性などが発揮される可能性は極めて低くなる。
これからの経営者やマネジメントレイヤーは、働く人たちのエンゲージメントを高い状態に保つことを自分の仕事と認識し、組織運営に取り組まなければいけない。
本書の構成は以下の8 -
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エンゲージメント高く働いている時のパフォーマンスの高さは、経験上当然と思うのだけど、経営戦略としてエンゲージメント高める、というのは、行きすぎると、やりがい搾取、盲信的に何かを信じる、ということに繋がる気がし、警戒心がある。上から押し付けられるモノではないはず。もちろん、本書では、社員が当事者意識を持って組織改善に取り組むことはエンゲージメント向上につながる、と記されているのだが。(主語、主体はあくまで社員個人)
会社全体、マネジメント、ミドルマネジメントが当事者意識を高める環境づくりをする、ということなのだろう。
先天的なもの(持って生まれた性格など、変えづらい)と後天的なもの(行動など、比 -
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経営コンサルタントによる、エンゲージメントの重要性について述べた本。エンゲージメント(仕事への熱意、自発的な貢献意欲)の重要性を説き、その促進の方法と成功例を挙げている。なるほどと思わせる記述は多かったものの、本全体として参考となった核心部分は少なく、全体的に冗長・散発的で成功例も特別な感じはなかった。もう少し論理的、学術的にまとめられていれば、より説得力が増したと思う。
「会社とは、そこに関わる人たちが幸せになるための仕組み」p2
「現在の「働き方改革」には、より本質的に大切な要素が抜け落ちています。そのために日本経済をさらなる低迷に陥れてしまうリスクさえあります。その要素こそが、欧米の組 -
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思っていた以上にサラッと読めた。
実際に事業をやっている人の経験を元にした部分と、学術として体系立って説明しているのでわかりやす買ったのかもしれない。
この本でいる「エンゲージメント」とは「組織や職務との関連性に基づく自主的な貢献意欲」と定義されており、知識産業においては、知恵や想像力が唯一最大の競争力につながるため、企業側とし社員に対して定期的に従業員満足度調査などで主要なKPIとしてなっている。
自分も毎年しているな。と思いながら読んだ。
ちなみにエンゲージメントとモチベーションやロイヤリティとは似て非なるものらしい。
なお、従業員満足度調査で「家族や親類が自分の会社で働くことを進めるか? -
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なぜエンゲージメントが重要なのか、論理的に書かれているのでとても参考になった。
自分の会社はエンゲージメントが高い方であり、
そのための取り組み、そして私自身も個のモチベーションを引き出すことが得意なので、自分がやっていることを整理することができた。戦略的にエンゲージメントを高めていくための参考になった。
著者は、フリーランスより会社で働く方が、チームで働けて楽しいと説いているが
会社の中で当事者意識をもち、リーダーシップを発揮する人材が少ない一方で、意欲が高い人材と共創できることがフリーランスの魅力として世の中ではとらえられてるのでは?と感じた。
どちらにせよ、フリーランスかサラリーマンか、 -
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わたくし、読んだ本はすぐメルカリで処分するタイプなんですが…
この手の、HRテック企業創業者が書く本は本屋で定価1500円で買ってもメルカリで500円くらいでしか売れない。
対して、大学教授やシンクタンクが研究結果を噛み砕いて説明しているタイプの本は、1割も価値が落ちない。
どの本にもレビューに賛否があるのは至極当然だが、リセールバリューから見える市場の正直な反応は無視出来ない。
(何なら無価値の本に時間を使ってしまったのかもと損失をさえうっすら感じる)
こう言った著者の多くは、実需を元に起業し、ご自身の体験・体感をベースに著述しているから、科学的根拠に乏しく、正直再現性が低いと言わざるを -
Posted by ブクログ
【310冊目】エンゲージメントの基礎について手軽に学ぶには良い一冊。共著者の新居さんが代取をされている(株)アトラエは、エンゲージメント計測ツールを提供しており「結局プロモーションか」という感じは否めない。しかし、まだ定着していないエンゲージメント活用経営を広めるためには、具体的な方法論を提示するという意味で逆に好感が持てる。
それと、エンゲージメントの計測は下記のように意外とシンプルで、むしろ組織としてどのような対策をするかが求められる概念なのだと発見した。
◯エンゲージメントとは「組織や職務との関係性に基づく自主的貢献意欲」と定義
◯2017年発表のギャラップ調査結果によると、日本は「 -
Posted by ブクログ
エンゲージメントについて、調べていたのですが、
基本のキを知る意味で、とても分かりやすくてよかった。
エンゲージメントが経営にとって最も重要な要素かどうかはさておき、
それなりに大切な要素であるのは間違いないでしょう。
変化の激しい時代、そして働く社員の志向も変化している中、
エンゲージメントを可視化して、改善していくというプロセスは、
とても重要だと思われます。
特に、昔から存在する古い体質の企業(トップダウンが強い傾向の会社)は、
指示待ちではなくボトムやミドルからどんどん意見やアイデアが出てくるような組織風土にしていく必要がこれからあるでしょう。
組織風土改革の指標として、エンゲージメ