ヤロスラフ・オルシャ・jr.のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルの通り、チェコのSF作品11編を集めた短篇集。
最も古い作品が1912年、最も新しい作品が2000年に発表されている。
チェコスロバキアからチェコとスロバキアが分離したのが1993年なので、全11編中10編はチェコスロバキア時代の作品になっている。
チェコの作家といえば、カレル・チャペックが最も有名なのだろうけれど、実は僕はこの人の短編集を全く面白いと思わなかった。
色々な人が「絶賛」しているので、きっと僕の感性がおかしいのか、僕が読んだ短編集の翻訳がひどかったのか、あるいはその両方なのか、とにかくどこをどう面白がっていいいのかすら判らなかった、という経験がある。
なにはともあれ、カ -
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Posted by ブクログ
古くは戦前(20世紀前半)から、
最も新しいものは2000年に発表された
チェコのSF小説を精選したオムニバス短編集、
但し、中編小説の抜粋版を含む、全11編。
全体主義への批判・諷刺の色が濃いのも、
歴史を振り返れば当然か。
読み応えは充分だったが、
意外に「おぉっ」とのけ反るような驚きは少なかった。
以下、ネタバレしない範囲で、全作品について少々。
■ヤロスラフ・ハシェク
「オーストリアの税関」(1912年)
事故に遭って手当てを受けた男は何故、
税関で足止めを食ったのか。
四角四面なお役所対応に苦笑い。
■ヤン・バルダ
「再教育された人々」(1931年)
ファシズムに支