E.フラー・トリーのレビュー一覧

  • 神は、脳がつくった―――200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源
    脳の仕組みや機能について書いた部分は、読みこなすのが難しめ。ここは、はしょって、見ているだけで脳が相手の行動をなぞるように自分の脳が働いているというミラー理論と、相手の気持ちになりかわって感じる一次的こころの理論、間に間接的な事情が絡む二次的こころの理論。機能については、脳の各機能をつなぐ部分が賢い...続きを読む
  • 神は、脳がつくった―――200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源
    脳の進化を人類学、脳科学、考古学を用いて解き明かす。ホモ・ハビリスとして200万年前に脳の著しい大型化と知能の向上をみた。180万年前以降ホモ・エレクトスは自分を認識できる知識を持った。そして20万年前以降古代型ホモ・サピエンスとして他者の考えを認識できる「心の理論」を身に着けた。10万年前以降初期...続きを読む
  • 神は、脳がつくった―――200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源
    「神」がどのように発生したか、という意味ではタイトル通りだが、実際は人類の進化から脳の変化、そして知能の変化に伴って”神”を人類が”文明”を持つうえで必要とした状況を時系列的に説明している。
    そのため、人類と神の関わりに至るまでも長いし、特定の宗教について語られることも無い。
    あくまでも、人類発達の...続きを読む
  • 神は、脳がつくった―――200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源
    E.フラー・トリー(1937年~)は、マギル大学医学部博士課程修了、スタンフォード大学修士課程修了(人類学)、スタンフォード大学医学部勤務を経て、スタンレー医学研究所研究部副部長。専門は精神医学。
    本書は、2017年発表の『Evolving Brains, Emerging Gods:Early H...続きを読む
  • 神は、脳がつくった―――200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源
    宗教は人類の脳が発達したことによって生まれたことを進化論や脳科学によって説明している。心の理論や自伝的記憶を獲得したことで自分自身の死を意識したことや、来世を創造して祖先を崇拝するようになったことが信仰心を生み、社会の発達によって信仰の対象が階層化され、神々が出現したと説明する。

    ホモ・ハビリスは...続きを読む
  • 神は、脳がつくった―――200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源
    著者は宗教学を専攻していた。著者の経歴は非常に特徴的である。

    「大学に入ってからは宗教学を専攻し、神々が目に見える姿で人の前に現れるときのさまざまな形について学んだ。それから人類学を専攻した大学院生のときに、似ても似つかない文化で驚くほどよく似た神が祀られていることを知った。医師および精神医学者に...続きを読む
  • 神は、脳がつくった―――200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源
    いい題材だけど、おおむね筋書きがわかっていることもあってか、単調だからか、起伏がないのか、とりあえず面白くないや。