ジョン・ヴァードンのレビュー一覧
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マジックのような話の謎解きが面白い。トリックは奇抜では無く、なるほど、相手にそう思わせることが大事なんだ、と納得。要は、マジックって、こういうことなんだ、と。心理描写も深くて、一気に読んだ。Posted by ブクログ
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「数字を一つ思い浮かべろ」(ジョン・ヴァードン : 浜野アキオ 訳)を読んだ。
かなり本格的な謎解きミステリーです。
と同時に、家族の愛と絆の再生の物語でもあるのだな、これが。
とにかく面白い。
犯人はかなり早い段階で察せられるのだけれどそのトリックについては『アッ!』でした。Posted by ブクログ -
本書は、深い問題を抱えた登場人物たちに驚くべき自己開示の瞬間を迫るという、絶妙なプロットのサスペンス小説である。
ニューヨーク市警のトップ殺人捜査官を退職し、現在はニューヨーク州北部で妻のマドレーヌと新しい生活を始めたデイブ・ガーニー。
「数字を一つ思い浮かべて見ろ!」
そんな彼の元にこのよう...続きを読むPosted by ブクログ -
『硝子の塔の殺人』で内で触れられていて気になったので購入しました。久しぶりの海外ミステリ。
トリックそのものはわりと素直な印象ですが、冒頭からのTHE本格読んでるときのドキドキ感が味わえたのが良かったです。続きが気になって一気に読んでしまいました。主人公の元刑事と奥さんの哀愁漂う倦怠期描写にも緊張し...続きを読むPosted by ブクログ -
ある日、被害者のものとに一通の手紙が届き、そこには被害者が思い浮かべた数字が書かれていた。
このトリックの発想は実現がどれだけ可能かは別として面白かった。
主人公もなかなか魅力的。
ただ、最後行きつくところは予想通りで、なぜこの主人公が思いつかなかったのだろうというのがちょっと残念。
続編があるよう...続きを読むPosted by ブクログ -
あくのある登場人物が織り成すアメリカ的な骨太警察物と怪事件のトリックの解明が主である本格ミステリとの見事な融合。
序盤は、”お前のことは全てお見通しだ”的な脅迫文とその後に続く全くわけのわからない殺害現場、何か個人的な恨みを買うようなことがありそうな被害者にまつわる誰が何のためにという謎でぐいぐい...続きを読むPosted by ブクログ -
1から1000までのうちから、数字をひとつ思い浮かべろ。お前が思い浮かべる数字はわかっていた。658だ。
本格ミステリとしての成功は、魅力的な謎を提示できるかにかかっていると思います。難解なだけでも、論理的なだけでもだめで、魅力的な謎。その点、本書の謎はワクワクします。解答は少しやっぱり感がありまし...続きを読むPosted by ブクログ -
魅力的な謎と、切ない家族の物語。ひきつけられて読んだ。難を言えば、ちょっと冗長な感じのところがあると思うが、丁寧な描写であるとも言える。ここらへんは好みかな。Posted by ブクログ
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『数字を一つ思い浮かべろ』という手紙から始まる惨劇と、元警察官の捜査。
沢山のトリック、推理。
エキサイティングな中にも家族の切なさを感じずにはいられない。Posted by ブクログ -
途中まではかなりしんどかったが、後半は加速して一気に読ませてくれた。数字の謎解きと猟奇殺人を組み合わせた、本格ミステリ。Posted by ブクログ
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『本格ミステリ・ベスト10』で高評価だったので読んでみた。男に手紙が届く。その中には脅迫めいた文章と「1000までの中で数字を一つ思い浮かべろ」の文字。男が三桁の数字を思い浮かべて同封の紙を広げたら、正にその数字が書いてあった。後日、同じように数字を当てられ、その男は不可能状況の中で殺される・・・と...続きを読むPosted by ブクログ
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初読みの作家。しかも特異なあらすじがバカミスっぽく見えたので正直不安要素の方が大きかったが、それを払拭して余りある面白さだった。
序盤は手探り状態。数字の謎も、主人公と知人の微妙な距離関係もややとっつきにくく退屈しかけたが、殺人事件に発展してからは一気にストーリーが流れていく。退職刑事ガーニーは不...続きを読むPosted by ブクログ -
わりとゆっくりと物語が進む。そのなかに伏線があり、たくさんの謎がある。犯人からの不気味な声明、そこに隠された謎。本格ミステリーと警察小説が上手く合わさっていてどちらの良さもあり謎解きも、警察の捜査も空気がしっなりと作られていて楽しめる。Posted by ブクログ
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退職刑事のガーニーは大学の同級生から
奇妙な相談を受ける。
スピリチュアル系の団体を運営している彼に
まず一通の封書が届き、そこに
「数字を一つ思い浮かべろ」とあったという。
同封されたもう一通には、まさに今
思い浮かべた数字が書かれていた!
という導入部から始まるのですが
正直、第一部はこの主役...続きを読むPosted by ブクログ -
そういうトリック!!!!!!
うわぁーーー!!!!!
っていう。そんなぁーえぇーって。
なわけで、ミステリーとしてはとても楽しめましたが、主人公が女関係でやけに心がぐらついてる様子がなんだか煮え切らないやつで。
そっちの方がわたし的になんだかなぁーって感じでした。
いくならいけ!ってかそんな...続きを読むPosted by ブクログ -
題名から勝手に数学の話だと思ったがそうではなく、トリックはシンプル?答えがわかったらなるほどーと思った。
マデリンとガーニー?の夫婦の間がいろいろ気になった。大丈夫なんだよね?
Posted by ブクログ -
人間関係を巡る内省やら心情描写が長々としていてくどいと思ってしまったのが正直なところ。
タイトルやあらすじに惹かれて読んでみたものの、正直なところ拍子抜け...Posted by ブクログ -
難解な謎が次々と出てくる。
黙々と考え、行動するガーニー。要所要所で的確な言葉をくれる奥さんのマデリンの存在が尊い。
数字のトリックはそういう事ですかという感じでした。Posted by ブクログ -
600ページ近く時間がかかってしまったが、一度も登場人物欄をめくることなく、内容に興味が持てず、さりとてイライラすることもなく読み終えた。ただ長く単調。内容は半分以下かと。早期退職した警察の人が友人のために事件に巻き込まれるが、またこの「元」っていうヤツがね。。。組織のルールとかしがらみを書くのが面...続きを読むPosted by ブクログ