あきみちのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
インターネット(あえて一般用語で書けば、そのネットワーク側面)に関して、特にその維持性について過去の「事件」を引いて多面的に紹介しており、おもしろい。
インターネットと社会との関わりについて通り一遍でない視点を得るにも役立つだろう。
これは、教科書的技術書ではない。したがって、体系的説明とはなっていない。したがって、予備知識としてのインターネットを支える技術体系知識や、業界動向を知っていると、さらに深く楽しめる。その意見で、手元に置いておき、時々読み返すことで自身の成長も楽しめるかもしれない。
この本で重要な点は、基本的に公開情報のみから過去の「事件」の経過を洗い出していることで、さらにその代表的手法についても丁寧に付録で指南している。業界内部事情や人脈に頼らずとも、一般的技術理解と情熱、そして手間を掛ければ相当のことが明らかにできる、(また、それが可能なインターネット周辺を著者は評価している)ということを教えてくれる著作でもあり、一読をお勧めする。 -
Posted by ブクログ
著者は「教科書ではなく、読み物を意識した」として本書を執筆したという。「なるほど」と唸る部分もあった。
一方で、私にとっては難しい部分もあった。
普段ユーザーとして接している分には、インターネットの仕組みについて、裏側部分まで理解する必要はないだろう。
しかしながら、こうして基礎的部分を知ることは、自己満足かもしれないが、単純に面白い。
「こんな仕組みで動いていたのか」
「今後、データ量は益々増大化していく。どうやって回避していくのだろう」
そんなことをアレコレと考えて想像してしまうのだ。
改めてインターネットの未来を考えてみると、今後も進化の歩みが止まるどころか、加速度的に進んでいくことは間違いない。
今見えている技術的なボトルネックは、課題がハッキリとしてるが故に、近い時点では解消されていくのだろう。
しかし、今のペースを考えてみると、明らかに新しい課題もドンドン出てくるのだろうと思う。
結局は「日々課題が生まれ、それを解消し」の連続なのだろうと思う。
喫緊の課題として上げられるのは、「データ量の莫大な増加」だと思う。
メタバース世界が普通になって、世界中の人がアクセスしたら、ネットワークのトラフィックはどんな状態になるのだろう。
データ量が増える一方なのだから、世界中のネットワークを経由するよりも、出来るだけ地産地消した方がよいだろう。そうなると、より分散化が図られる可能性が高い。
地域ごとのデータセンターの役割が相当に高くなるが、今の課題は大容量電力が必要なこと。
これが解消されたら、データセンターがもっと小規模化されて各地域に作られるかもしれない。
そうなると、エネルギー問題の解決が最優先とも考えられるが、省電力でも動くサーバーの開発も同時に研究されている。
当然、ネットワーク間でも超省電力で動くような開発がなされている。
エネルギーの課題と、超省電力サーバーとネットワークの開発がほぼ同時期に適えば一気に様々なことが加速するはず。
そんな時に、どんな社会になっているのか。
世界がひっくり返るくらいの状態になっている気がするのだ。
もちろん自動運転は日常になっているかもしれない。
人類全体の知能を超えたAIを使いたい放題という状況になっているかもしれない。
そもそも脳にチップを埋め込んで、それが常時ネット接続されていたら、世界は大きく変わる。
AIの知能が全人類にリアルタイムに共有され、見えている視界も共有される世界。
つまり、リアル世界にいる必要はほとんどなくて、ほとんどの生活がメタバースのような脳内チップの映し出す世界の中で完結できる。
リアルとバーチャルの境目が無くなる世界だ。(映画「マトリックス」のような世界か)
今現代を生きている我々は、リアル世界の方が馴染みがあるが、生まれた時からリアル&バーチャル世界のネイティブ世代は、根本的に我々世代とは生き方そのものが変わってしまうだろう。
そんな時代が、実はすぐ眼前に迫っている。
果たして人類はその変化についていけるのだろうか。
環境に適応した生物が生き残る、という適者生存の考え方は進化論の本質であるが、果たして自分は環境変化に対応できるのだろうか。
本書の副題は「もろさが織り成す粘り強い世界」であるが、果たして人間もそういう存在になれるのか。
1人1人は脆くて弱弱しい存在だが、人同士が繋がることで、強大な力を生み出す。
こう考えると、インターネットこそ人間が作り出したものだというのも頷ける。
やはりきちんと基礎を学ぶというのは、本当に大切なことだし、新しい発見があるものだ。
最新技術も大切だが、自分に足りていない基礎部分は、今からでも勉強を続けていく必要があると感じるのだ。
(2024/8/15木)