泉京鹿のレビュー一覧

  • 兄弟

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    「読者に苦難を与える作家」として中国で知られる余華。学生時代に同著者の『活きる』を読んで大きな衝撃を受け、それ以来すっかり余華の作品のファンになった。その後もいくつか作品を読んできたが、『兄弟』は上下巻合わせるとかなりのボリュームがあり、なかなか手を出せずにいた。今回は久しぶりにまとまった休暇をもらえたので、じっくり中国語版を読むことができた。

    前半の文化大革命を描いた部分は、胸が痛くなるほどつらかった。特に宋凡平が紅衛兵に殴り殺される場面は、本当にやりきれない気持ちになった。学生時代、美術の先生から、ご自身が紅衛兵に拘束され、街中を引き回された体験を聞いたことがある。当時は、1950年代生

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    2026年07月04日
  • 房思琪の初恋の楽園

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    速読の自分がすごく読むのに時間が掛かってしまった。生涯忘れることのない作品。辛く、救われない。文章の美しさと対比して苦しい。

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    2026年05月22日
  • 房思琪の初恋の楽園

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    中年の塾講師が少女を強姦し心を破壊する、全く救いのないおぞましい物語。

    それにもかかわらず読み進めてしまうのは、「これは『強姦犯を愛した女の子の物語』」と著者が語るとおり、根底にあるのが愛であるが故の悲しさを、卓越した文学的描写で美しく綴られているから。

    ただこの文学的美しさは、強姦犯が少女を翻弄する際にも使用されており、文学が持つ恐ろしい魔力を感じずにはいられない。

    本作は「実話に基づいた作品である」と記され、出版後まもなく著者が亡くなったことから、台湾社会を震撼させたという一冊。

    才能豊かな若い作家を失ったことが残念で仕方ない。そして中年男性による少女への強姦がいかに酷いことが知る

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    2026年03月14日
  • 房思琪の初恋の楽園

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    本屋さんでふと目について購入。

    文章が美しければ美しいほど、心をえぐられる。
    事実に基づく話だからこそ、辛いけど、目を逸らしてはいけないと感じる。

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    2025年10月05日
  • 房思琪の初恋の楽園

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    ネタバレ

    これだけの密度のある小説だと、一読で理解するのは難しいので、大抵はもう一度読みたくなる。ただ、この小説は、もう一度この文章を目にすることが本当に嫌になる、そんな辛い小説だった。この本が唯一の著作で、出版から二ヶ月後に亡くなったという著者の言葉を借りる以外に説明のしようがないが、「誘惑された、あるいは強姦された女の子の物語」ではなく、「強姦犯を愛した女の子の物語」である。

    13歳の頃から、尊敬していた塾講師「李国華」によって強姦され続けた少女「房思琪」は、大学生となったとき、ついに発狂し、正常な精神を失ってしまう。李国華によって縄で縛られ、強姦されようとしているとき、彼女が、正常な精神を失った

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    2024年07月22日